ケイの読書日記

個人が書く書評

コンスタンチィノープル陥落その後

2022-03-06 16:36:40 | その他
 マホメット2世はコンスタンチィノープルを陥落させた後も、領土の拡大を続ける。オスマントルコの要請に応じて、同じギリシャ正教なのにコンスタンチィノープルを攻撃するため派兵した周辺の小さな国々も、容赦なく征服。
 バルカン半島を手中に収め、黒海やエーゲ海の島々まで勢力を伸ばし、黒海やエーゲ海を「オスマントルコの内海」とする。(今、オスマントルコの領土拡大地図を見てるけど、キエフはトルコ領ではないが、もう少しで征服されそう…という位置)

 今、ウクライナ侵攻でたびたび取り上げられるクリミア半島も、20世紀初めまでオスマントルコの領土だったのだ。それをロシアが南下政策で、トルコと戦争しロシア領土となった。
 考えてみるに、戦争で他国の領土を分捕るのは20世紀半ばまで、当たり前の事だった。ただ、昔と違って兵器の能力が高くなり、被害があまりにも大きくなったので、なんとか外交で解決しようという事になっている。

 それを全く無視しているのはプーチン。なにが「以前のロシアの指導者が、領土について間違った判断をした。ウクライナはもともとロシアの領土なのだ。だからウクライナを取り戻す正当な権利がある」などメチャクチャな事を言っている。
 領土問題については、どの国も言いたいことがいっぱいあるけど、なんとか折り合いをつけようとしてるんだろ!

 ロシアって、ソ連時代から思ってたけど、あんなに国土が広大なのに、まだ領土が欲しいの? 大きすぎて管理するのが大変じゃない? それに自国を守るためそんなにたくさんの衛星国家が必要なの? 兄のロシアを守るため、弟である衛星国家が西側と戦えという事なの? 兄だったら、弟の前にでて闘えよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする