午前6時の気温はマイナス3度。今朝も静かな朝でござる。
もっとも、山の中にある我が家の周りがなんだかんだ騒がしいのでは、住んでおる意味がない。
車の騒音も、電車の音もほとんど聞こえないのが静かな山の中、ってことになっておる。
ただし、そろそろ聞こえていいはずの鳥のさえずりさえまだ聞こえないのじゃ。
雀がチュンチュンとか、どバトがホーッホホーとか、シーズン初めは鳴き声もへたくそなウグイスの声とか、今年はどうしたことだろう?
まだ小鳥の鳴き声があちこちから聞こえる気温ではないのかもしれません。やっぱ春の訪れ、例年より遅いのかも、、、
写真はきのう買ってきました「GIRO」のヘルメットでござる。やっぱ一流品はそのフォルムもなんとはなし、美しいのでござる。
しつこいけど、これをかぶって来シーズンはスキー場の暴走老人なのだ!! スマンね!!
それにしても、きのうの鉄火場のガラ(暴落)には驚きました。
朝から日経平均はいきなり300円以上も急降下。ほぼお腹いっぱい株を買っておるおぢ、チンチンが縮み上がりましたです。
すべて紙くずになっても、命までは取られないけど、今後の生活設計には支障をきたすんじゃないかとビビったものです。
その後はジャンジャカ押し目買いが入って、日経平均は12000円の大台は確保して安堵いたしました。
この原因はというと、3、4日に開催する日銀の金融政策決定会合で、黒田新総裁が、政策委員会をまとめきれず、大胆な金融緩和が次の会合である26日までずれ込むとの見方もあると、一部が報じたためだそうな。
ではありますが、その後は26日の決定会合では大胆な金融緩和策を引き出すという見方が支配的になり、不動産株やリートや銀行株に押し目買いも入ったとか。
おぢもリートに不動産株を仕込みました。ただし、TPPがらみで期待しておる右肩上がりの「クボタ」が大きく下げて、頭がクラクラしますけどね。
ま、鉄火場ですからそんなこともありまする。人生、ゆるくないのです。
さて、
鉄火場でも「ミドリムシ」を生産販売する「ユーグレナ」の株価が急騰しておりますが、エネルギーで気になるといえば件の「メタンハイドレート」でござる。
このメタンハイドレートを巡っては先月、愛知県沖の深海で実施していた産出試験で、経産省はメタンの算出に成功したと発表しておる。
TVも新聞も「世界初の大成功」と大騒ぎでござった。
ところがギッチョン、今週号の週刊文春は「メタンハイドレートにダマされるな」だそうな。
何かと思ったら、東大名誉教授でこのメタンハイドレートの初代調査委員長だった石井吉徳教授が「メタンハイドレートは資源ではありません」というから驚いた。
このメタンハイドレート、いまアメリカで今ドンドコ生産されておるシェールガスなんぞとは違って、商業生産されたためしがない。
今回が世界初の「大成功」ですから、さもありなん。
でもって、この石井教授に言わせると、これは「質が悪い」のだそうな。
つまり、量はたくさんあるけれど、固体であるメタンハイドレートからメタンガスを分離しなきゃならん。これに相当のエネルギーがかかるという。
ようするに、とんでもないコストがかかって、経済性が全くないのだそうな。
実際、今回も「出た!!」と大騒ぎした後はというと、呆れるほど早くガスは止まったのでした。
でもって、このメタンハイドレートに費やす予算というのが、年間100億円だそうな。
驚いたことに、この100億円がもう20年も続いておるそうな。つまりはすでに2000億円もの多額の税金がつぎ込まれておって、でもって数日間ガスが出ただけ、ってことらしい。
この石井教授がそもそもこれに関わった理由は、もしかして「メタンハイドレートの下部では地温が高くなるためガス化している可能性があると思ったから」だそうな。
それなら掘削調査に100億円ぐらいかけてもいいと思ったそうな。ところがそんなゾーンはどこにもなかった。
ならトットと止めればよさそうなもんだけど、そこが経産省の官僚さまがやることでござる。
いまやすっかり「公共事業」なのだそうな。ましな公共工事ならともかく、海の底にドボドボ税金を捨てるムダな公共事業でござる。
こういうの、どっかで聞いたことがあると思ったら、例の「青森県六ヶ所村の核燃料サイクル」なのじゃ。
これもとんでもない税金がジャブジャブ投入されておるけれど、事故が相次ぎ、丸きり見通しが立っておりませぬ。
民主党政権下で中止も検討されたけれど、いまはこの先も延々とこのどアホウ事業は続く気配でござる。これも世界で唯一、ニッポンだけがやってんだなぁ、これが…
TVや新聞も、経産官僚の「大本営発表」に躍らされていて、いいのかね? 少しは検証してくれないと、どもこもならん。
メタンハイドレートといい核燃料サイクルといい、見通しのない事業にドンドコお金をつぎ込むお役人さまを放置しておいて、カネがないから消費増税なのだ。
これって、どうよ? おかしくはないかね、ニッポン国!! と久々にプンプン腹が立つおぢなのでござる。