午前6時の気温は零度。みぞれ模様の天気できょうも風が強い。みぞれが横殴りでござる。
きのうなんか、ご当地で最大瞬間風速が34メートルを記録したそうな。なんでも4月としては過去最高の風速だとか。
山の中の我が家では、そんな気配はまるでありません。
今の方がちょいと怖い感じの風でござる。
そんな中、きのう中山峠でがけ崩れだそうな。昨年に引き続き、通行止めでござる。
復旧の見通しもないのだとか。いやはや、どないなことになっておるか。
去年はがけ崩れで札幌方面からお客がご当地方面に来ることができず、とんでもない被害を受けた。
その二の舞となるのでしょうか、拙いよねぇ、、、
ところで、先月31日NHKスペシャルで放送しておったドキュメンタリー「魂の旋律~音を失った作曲家」、観ました?
我が家はいつも録画で観てるわけですけどね。
佐村河内守(さむらごうち・まもる)という方を追いかけた番組でござった。このお方、いわば現代のベートーベン。
たいへんな苦悩をしながら作曲する様子が描かれておって、たいそうビックリしたのでござる。
そんな彼が作曲した「交響曲第一番HIROSIMA」は10万枚を突破するというクラシック界では異例の大ヒットだそうな。
広告のキャッチコピーも「聴く者みな一様に涙する」だ。
そんなこと言われたら、近々、CDは買わなきゃね!!
一度機会があったなら、ちゃんとコンサートも聴いてみたい。
なにせ「聴覚を失なった闇の中で音を紡ぐ作曲家」なのです。NHKスペシャルでは被災地の子どもとの交流も描かれておって、これにも心打たれました。
ニッポンが誇る作曲家であり、世界が注目する方と申せましょう。馬齢を重ねるおぢとはエライ違い。凄い生きざまなのでござる。
とんでもない作曲家がニッポンにはいたのです。
さて、
今週号の週刊文春「ドブに捨てた〝血税〟3600億円」には驚きましたです。
以下はそのリストでござる。
中でも「基盤技術研究促進センター」の2684億円というのにびっくり。これがすべてムダ遣いというから呆れます。
文春によると、元財務官僚の高橋洋一さん曰く「『キバセン』という言葉は、失敗の象徴として霞が関の語り草」になってるそうな。
キバセンはもちろんこの「基盤技術研究促進センター」の名前を略したもの。
2000年に会計検査院の検査が入ったそうですけど、その報告書では「民間からの出資金と合わせて4千億円を超える出資金が投入されているが、特許収入等の総額はわずか30億46000万円」だそうな。
でもって、03年に2684億円が回収不能で解散に追い込まれたとか。
問題は、これに関わった官僚さまが誰一人として何の責任を取らなかったということ。
最後の理事長は、国土庁審議官からの天下りでその後もあちこち「渡り歩いた」のだとか。
でもって、図表のようなところがどれも回収不能となったそうな。
これで終わればまだましですけど、文春によれば、これから「クール・ジャパン推進機構」がつくられるのだそうな。
そうこの手の名前「なんちゃら機構」「なんちゃら推進機構」これがはすべて怪しいと思った方がよろしい。
でもって、これを官僚がどう操つるかというと、まずはそのトップに、ほかの企業の経営者として忙しい人を据える。
そして、官僚が「お手伝い」と称して、「常勤の理事」として入り込み事実上牛耳るのだそうな。
これを官僚さまの隠語で「専務理事政策」と呼ぶのだそうな。
こういう例、おぢは見たことがある!!
以前も書きましたけど、とある厚生官僚が、薬品会社に子会社をつくらせて、専務理事となって天下りし、事実上その会社を差配するのです。
この場合は、薬品会社が尻をぬぐうわけですけど、「クール・ジャパン推進機構」の場合は、失敗すれば「産業投資特会」という官僚さまの財布の赤字となる。
この「産業投資特会」とは、国民の財産であるJT株やNTT株の配当金など。言ってみれば国民の財産です。
これを好き勝手に使って、結果どぶに捨てることとなる。
でもって、いま、この専務理事政策に近い状態にあるのが「農林漁業成長産業推進機構」だそうな。
来年度予算にはすでに350億円が出資されるそうな。
同誌によると、失敗は目に見えておるそうで、何年後になるか分かりませんけど、官僚さまが好き勝手にして、破たんということにでもなるのでしょう。
ニッポン国のエリートさま、まことに罪深いことでござる。呆れますなぁ、、、