午前6時の気温は零度。久々に雪の朝でござる。天気予報によると、今シーズン最後の雪になるのだとか。
これが「最後」で、秋まで雪が降らないかと思うと、嬉しいような、寂しいような複雑な心境でござる。
きのう日中も寒いとされてましたけど、意外にポカポカ陽気。そんなことで、急に思い立ってマイカーの車内を掃除いたしましたです。
冬の間に散々汚れて、そのまま放置プレーしておったのです。こういうとき、業務用掃除機が役に立つ。
で、ワイパーも冬のモノから夏用に取り替えたら、この雪なのでござる。
まことにありゃりゃなことなのです。
話は変わりますが、我が家では昼食にうどんをいただくことが多い。
スーパーやコンビニで売っている「冷凍うどん」が安くて、こしもあり、優れて美味ってことで、すっかりはまっておるのです。
ではありますが、きのうの昼食は突然思い出して、去年ひらふ地区にオープンしたうどんやさん「ごころ」に行ってまいりました。
場所は、ミシュランのグルマンに選ばれた蕎麦屋「いちむら」さんの向かいでござる。
建物は「銀嶺」とありますから、スキー場に近いひらふ坂にあった老舗ロッジ「銀嶺荘」が移転したもの。
おぢはエビとおもちの入ったぶっかけをいただいたのですが、これがなかなか美味しかった。
我が家御用達の「冷凍讃岐うどん」に比べれば、少し柔らかめのうどんですが、ここらあたりは道民の好みに合わせたものか。
熱々のエビ天が5~6個入り、これまた熱々の揚げたて細切りのお餅が入っておって、ボリュームたっぷり。
天ぷらうどんもありましたがこれは、オーストラリア人で体格のいい68歳の鉄人、デニスさんも大満足の量だと、この冬に話しておったです。
店内は美味しいうどん屋さんとあって、地元の人でなかなかの盛況でござった。GWや夏の観光シーズンは、札幌方面の観光客などで大混雑となる可能性もありそうです。
ただし、気になったのは従業員が「タレは温かいのにしますか、冷たいのにしますか」「タレが足りなければ、お持ちします」とタレを連発しておったこと。
誤字脱字は多いくせに日本語にそれなりにうるさいおぢは「タレでなくて、それはつゆでしょ!!」と出かかって止めました。
以前も書きましたけど、タレとは焼き鳥などに付ける「ドロッ」としたモノでござる。
そばやうどんに用いるのは、「つゆ」とニッポン語では申します。
さて、
我がニッポンの株価、なかなかに好調な動きですが、ここにきてアベノミックスにそろそろ風当たりが強くなってまいったです。
日刊ゲンダイは「早くも失敗 安倍と黒田・岩田 日銀のインチキ経済政策」とたいした手厳しい。
同紙によると、問題は「経済の専門家が『不気味』と口をそろえるのが、長期国債利回りの乱高下だ。10年物国債利回りは日銀の黒田総裁が金融緩和を発表した翌5日午前、史上最低の0.315%まで急落した。かと思えば15日には一時0.65%まで上昇。4日以降、0.335%の幅で揺れ動いた。これは昨年1年間の変動幅0.375%に迫る数値だ」
ようするに長期国債の利回りが「乱高下」しておることを危惧しておる。
金融ジャーナリストの小林佳樹氏は「国債市場は4日以降、5回も売買停止の『サーキットブレーカー』を発動する異常事態です。日銀は毎月7.5兆円の国債を買い入れる予定ですが、あまりに常軌を逸した計画に、市場が国債相場を読み切れず、売買に二の足を踏んでいるのです。金利は上がり始めると早い。今は日銀が人為的に長期金利を抑え込んでいるが、何かのきっかけで金利が急騰、つまり国債価格が暴落すれば、一気に日本沈没という最悪のシナリオもあり得ます。いくら国債を増発しても日銀が受け皿になるから、国債を乱発してカネをかき集めた戦時中と同じ道をたどるのでは、という指摘もある」
つまりは国債が暴落する可能性があるというのだ。
これについては英国のフィナンシャルタイムズが「黒田日銀『バズーカ砲』 大揺れの国債市場」と書いて、これを日経新聞が再掲載、同様にニッポンの債権の行方を危惧しておる。
フィナンシャルタイムズは「30年物国債の利回り曲線が全面的に上昇する一方、国債の売買高が減少している」「世界で最も多額の債務を負った日本政府の、世界一の低金利で資金を賄い続ける能力が脅かされている」としておる。
でもって、「投資家が保有国債の売却を余儀なくされ、利回りが一段と上昇する恐れがあるとアナリストらは警告する」のだそうな。
ようするに、ギリシャの例を見るまでもなく、国債の金利が上昇するってことは、ニッポン国債が不安定になるってこと。
この状態でもし国際ヘッジファンドがニッポン国債の空売りを仕掛けたら、ニッポン経済はヤバイことになる。
ちょいと不気味なことになっておるわけ。
さらに、日経新聞編集委員は「金バブル崩壊が告げるもの」という記事を掲載しておる。
なんでも「金に代表される国際商品市場が15日、暴落に見舞われた」のだそうな。
加えて「15日には銀相場も1日で11%下落し、原油も3%下げるなど、国際商品市場のブラックマンデー(大暴落)になった」とか。
理由は「グローバルに資金運用している投資家は、米国のQE(量的緩和)マネーの流入や新興国の金需要などの要因も重視していた。そこへ新興国経済のもたつきが明らかとなったことで、水鳥の羽音に驚く平家のような潰走が起きたのだ」そうな。
これについては「資源・エネルギーの輸入国である日本にとっては、むしろ朗報とさえいえる」そうな。
よくわかりませんけど、中国などの新興国経済がよろしくないようで、その結果、大金持ちが慌てて金や原油を売りに出たってことらしい。結果的にニッポンはエネルギーの輸入には好影響らしいけどね。
ただし、「バブルの崩壊という点では、黒田緩和のはやしすぎには気をつけた方がよい。長期国債先物を例にとると、仮に利回りがゼロになった場合でも、先物価格は148円80銭程度。これが理論的な天井だ。ところが異次元緩和の翌日の5日には先物価格は146円40銭台まで上昇した。天井までわずか2円余りに迫ったのだ。」
よくわかりませんが、日経の編集委員もニッポンの長期国債の行方を気にかけておる。
日刊ゲンダイ、英国フィナンシャルタイムズ、日経の編集委員が、揃ってニッポン国債について危惧しておる。
いまニッポン国は、これまで世界のどこもやったことのないことをデフレ脱却のためやっておる。
もちろん、吉と出る可能性もあるけれど、もしかすると、凶と出る可能性もある。
おぢも含めて株が上がってウキウキしておりますが、ニッポン経済は「危機も内在」しておるらしい。
賢明な読者の皆さま、万が一、最悪の事態に備えて「日本円以外の外貨でリスクを減らして」おくのも、もう取り返しのきかない年寄りには大事なことかと思います。
なにせニッポン国には、1000兆円という世界最大の借金があることを、ゆめゆめ忘れてはいけないことになっておるのです、ハイ!!