おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

日本の「PCR検査機」製造会社に駐日フランス大使から礼状って、どういうこと???

2020年05月09日 | Weblog

午前5時半になるところです。

気温はプラス6度で薄曇りのお天気だ。

きょうのご当地、日中の最高気温が20度になるという。

春らしい週末ですが、あすはまたまた寒くなるとか。

コロコロ変化して、人間さまの思うようにはいかないのが空模様だ。

それにしても、ここんとこ、あちこちで地震があって気持ちが悪い。

こんなとき大地震など来ないとよいのですが…

さて、

新型コロナウイルスです。

さっぱり増えないニッポンのPCR検査ですが、実は「全自動リアルタイムPCR検査システム」を製造している会社が千葉県にあるそうだ。

先月24日、この会社に駐日フランス大使からコロナウイルス対策で社会貢献したとして礼状が届いた。

きのうの羽鳥モーニングショーが伝えておる。

千葉県にあるPSSという会社で、全自動PCR検査システムをOEM(相手先ブランド名製造)でフランスに供給。

これが医療現場で活用され社会貢献したとして礼状が届いたという。

PCR検査はノウハウがないと、うまくできないとされる。

ようするに熟練した技術がいるわけ。

ところがPSS社のシステムは全自動というから、機械にセットするだけ。

しかも1日240件も処理できるという。

価格は1台800万円からだ。

80億円もあったら1000台も買えるのだ。

1000台あったとしたら1日24万件のPCR検査ができる。

これだけで安倍さんの言う2万件の12倍ですわ。

現実はいまだに1日たったの9000件しかできませんけどね。

チンケな「アベノマスク」でさえ修正して90億円もの巨費だった。

ですが80億円あれば24万件ものPCR検査がトットとできるのだ。

手作業だと1検体の判定に6時間もかかるけど、これは全自動、しかも2時間で8~12検体の判定ができるという。

凄い技術が我がニッポン国にはあったのだ。

ですがびっくり仰天、この製品はニッポンでは認可されていないのだという。

トンチンカンとはこのことだ。

ニッポンのPCR検査が遅れていることについて安倍総理は6日夜のインターネット番組でこう述べた。

「保健所の業務過多や検体採取の体制などに課題があるのは事実だから早急に強化していきたい」

ニッポンにはフランス大使から礼状を貰う優秀なPCR検査機があるけど、それが厚労省の認可もままならんのだ。

ことは人命にかかわることで、ニッポン経済の浮沈にもかかわることだ。

「早急に強化」とか、のんきなこと申してくれては困る。

トットとこの会社のPCR検査機を認可して、全国に配備しないでどうする!! って話です。

コロナと戦争中だというのに、政府のやってることがおぢにはさっぱりわかりません。

まことに残念ですが、ニッポン政府には世界標準の危機管理がまったくできないのだ。

また、羽鳥モーニングショーでは九州大学物理学部の小田垣孝名誉教授の試算も紹介しておりました。

小田垣さんによると、PCR検査を増やせば隔離する感染者を倍増できる。

こうすれば、国民の接触機会は、国が求める「8割減」でなく「5割減」でも、感染は早期に収まるというもの。

そんな計算結果をまとめ、一般公開しておる。

小田垣さんは、「検査と隔離」という感染症対策の重要性を示したのだ。

いつまで経っても8割減が必要だとする計算式さえ示さない北大教授とはエライ違いだ。

とにもかくにも、

80億円でPSS社の全自動PCR検査機を1000台導入し、1日24万件を全国各地で検査すれば、緊急事態宣言なんぞ、トットといらなくなる。

ようやく「37.5度以上、4日間以上」の縛りをなくすそうだけど、これで誰もが検査できるかというとそうではない。

これがまた「息苦しさや強いだるさ、高熱のいずれかの症状など」だから、かなりヤバくならんと検査できない感じは変わりません。

いつまで経っても検査すらままならんという「不思議の国」なのだ。

安倍さんには、アメリカ、韓国、台湾、ドイツなど、コロナ先進国の指導者の爪の垢でも煎じて飲んでいただきたい、と切に願うのでした。