心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

眼に見えないもの

2009年08月20日 | 雑感・愚見
あなたの事を誰かが非難したとします。
誰かが、あなたに怒りを向けたとします。

その誰かが、あなたが素敵な人だなあと思っている人であるとか、
あなたが尊敬する人であるとか、憧れている人であるとか、
肩書がいっぱい並んでいる人であるとかの場合、
結構なショックを受けることもあるかと思います。

おどおどしてしまったり、落ち込んでしまったり、
自分は何て事をしてしまったんだと自分を責めてみたり、
しかし、今一度、振り返ってみてもらいたい。
冷静に振り返る事が出来ないと言うかもしれませんが、
それでも、今一度、振り返ってもらいたいのです。

あなたが落ち込んでいるとしたら、
大きな非があなたにあると判断していることによるものです。
しかし、本当にそうなのか、振り返ってもらいたいのです。
あなたは、どのようなことから、そのように判断をしたのでしょう。

素敵な人だから、尊敬している人だから、憧れている人だから、
肩書がいくつも並んでいる人だから、
それらの人の言う事、態度の全ては正しいに違いない。
だから、私は間違っているに違いない。

あるいは、素敵な人に、尊敬する人に、憧れている人に、立派な人に、
嫌われたくない。嫌われることに耐えられない。
そのような人に嫌われるような態度であった自分は悪である。

このような判断の仕方をしてはいないでしょうか。
そうだとしたら、あまりにも自分への信を失っています。
美しい人が、素晴らしい人だとは限りません。
尊敬し、憧れている人が、全てにおいて素晴らしい人間性を備えているとは限りません。
肩書の数が、人間性の良さや実力を表しているとは限りません。
また、そうであることを信じ、期待するあまり、
自分の眼を曇らせているのかもしれません。

使いまわしの食材を使っていた老舗料亭があったように、
言う事だけは立派で、自分達の事しか考えていないどこかの政治屋さんのように、
綺麗なデザインが施され、天然素材100%、うたい文句は立派、でも実態は。。。
それでも、そんなお店に食事に行くのでしょうか。
そんな人を信じ続けるのでしょうか。
その商品を使い続けるのでしょうか。

素晴らしいものは、美しい姿を成しますが、
美しいものが素晴らしいものとは限りません。
肝心なことは、眼で見ようとしても見えないものです。

本当にあなたのしたことが、その非難の強さと整合するかどうか。
もう一度振り返ってもらいたいのです。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

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