今回は、催眠について書かせて頂きます。
私のホーム・ページにも書かせて頂いているのですが、
多くの方は、催眠療法についてどのようなイメージを持っているでしょうか。
一番多いのは、退行催眠で幼少期の頃に負った心の傷の場面まで戻っていき、
精神的外傷(トラウマ)を解消していくといったもので、
もう一つは、催眠暗示で肯定的な言葉を繰り返し繰り返し投げかけることや、
肯定的なイメージを描くことで潜在意識に影響を与えて、
悩みを解消していくといったところでしょうか。
この催眠療法のイメージで、最初のトラウマの解消は、まだしも次の繰り返しの暗示、
このような事を行っている所もあるようですが、これ殆どと言って効果はありません。
この繰り返し暗示の手法として効果を発揮できるのはCMです。
CMは繰り返し繰り返し流すことで効果はありますし、
また、繰り返し流さすからこそ効果が現れてきます。
そして、画像と言葉に音楽と言うリズムが加わると尚更効果を発揮するのですが、
CMの大きな目的は、
我が社の商品は、こんなに良いんですよというアピール戦略のため。
もう一つは、自社の商品が購入者の選択肢から外れてしまわないようにするためで、
パソコンの検索エンジンでは、ホームページの更新をあまりにもしないと古い情報は、
検索順位がどんどん下位に落ちていくように(これ今もそうだと思うのですが。)
商品告知を怠ると、人の意識でも同じように検索順位が下位に落ちて行ってしまいます。
それを防ぐ意味で何度も繰り返しておく必要があるのです。
CMは、あくまで購入者が拒否している訳ではないし、特に欲しいとも思ってもない、
要するに、どちらでも無いなあと感じている人に対して、
また、その種の商品を求めている人に対して一番効果を発揮します。
CMで、いくら買いなさい、買ってしまいますと、何度も言っても、
本当に欲しくないもの、お金が無い人にとっては耳触りでしかありません。
こんなことをCMで執拗にやるとどうなるでしょうか。
消費者から反発を買って逆効果にしかならないのは明らかです。
このCMの手法をそのまま催眠療法で用いるということは、
これは、嫌だと、欲しくない、買えないと思っている人に対して、
商品を購入させる事が出来なければ成り立たないのです。
繰り返しの暗示の真の姿は、あなたが今の悩みから抜け出す時には、
この暗示を採用してね。と同じ意味を持ちます。
教習所に来たはずが、沢山の車のパンフレットの説明を受けるようなものです。
どんな素敵な車のパンフレットを見せられても車に乗れるようにはなりません。
君は乗れる、大丈夫だ、何て力を込めて言われても乗れる訳がありません。
ですから催眠の単なる繰り返しの暗示は殆どと言って効果はありません。
だからと言って催眠の暗示は効果が無いと言っている訳ではありません。
やり方が少し違うだけで催眠の暗示は効果があるどころか、
強烈な効果を発揮するようになります。
今まで催眠療法を受けられて、全く効果が無かったと感じている人の中には、
このような繰り返しの暗示だけで終わった人もいるのではないでしょうか。
催眠療法が、そう言うものだと誤解をしたままでいて欲しくないので、
書かせて頂きました。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計