心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

プレゼント

2009年08月27日 | 雑感・愚見
プレゼントをもらうと嬉しいものですが、
その陰に、見返りを求める気持ちが見え隠れするものもあります。
そうなると、それはもはやプレゼントではなく商取引のようなもの、
どんなに高価なものをもらったとしても、
その輝きは陰ってしまいます。

しかも、その見返りを求める気持ちに気づいていながら、
それを受け取ることは、その契約にOKをしたのと本来は同じです。
受け取りながら、契約を履行しない場合、
手にした商品=それに見合う代金、商品で返すというような、
単なるビジネスの割り切った商取引関係ではなく、
ドロドロとした結果に陥ることもあるので気をつける必要があります。

何年かに一回、飲み屋の女性にねだられたのか、自分から進んでなのか、
頻繁にお店に通い、いくつものプレゼントをし、
金の切れ目が縁の切れ目で冷たくされて、結果、事件になるのもこれです。
他人の気持ちをプレゼント頼りで釣ろうとするのもどうかと思いますが、
その気持ちを分かっていながら受け取る方も、
一人の人間の気持ちを軽く扱いすぎているのもどうかと思います。

ここにあるのが、暗黙の契約と言われるものです。
これだけのプレゼントをしたんだから、受け入れてくれるだろう。
お店での関係なのだから気持ちに応えなくても相手も割り切ってくれるだろう。
しかし、想いが強ければ強いほど、自分の希望や期待が、
そうであっていいはずだとなり、
さらに、それは当然であると変わってしまいます。
そして、当然であることが適わない時に、怒りが相手に向けられます。

「この前、仕事を手伝ってやったんだから、私が手伝って欲しい時には、
 直ぐに手伝ってくれるだろう。」
「私はすぐにメールを返すと、あなたも直ぐにメールを返してくれるだろう、」
「こんなに尽くしているんだから、あなたは私から離れていかないだろう。」
「この前私が食事代金を出したんだから、次は、出してもらえるだろう。」

このような気持ちは、十分理解できますが、至極当然のことではありませんので、
ふーっと一息吐いて、その感情の発端に暗黙の契約がないかどうか確かめるだけでも、
怒りや悲しみが無用に大きくなり、関係が酷く悪化する事を防ぐ事ができますし、
なにより、自分が必要以上、嫌な気持ちになる事を避ける事が出来ます。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

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