心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

未熟ゆえに

2012年06月16日 | 雑感・愚見


オーム事件の特別指名手配犯の最後の一人、高橋克也容疑者が逮捕されました。

これでようやく一連の事件の一区切りを迎えました。



報道を見ると、

捜査のため漫画喫茶に訪れた捜査員に

一人の店員が、

「高橋容疑者に良く似た人が今、来店している。」と

捜査員に伝え、捜査員がそれとなく確認した時、

「似ていない、別人物だ。」なと一旦判断したそうです。



このことで、

「プロの警察官が別人だと判断するとはレベルの低さを証明している!」

「真剣さが足らない!」

とか言っている人がいるようです。



しかし、催眠誘導、カウンセリングでは

観察力が重要だと普段言っている私、

そして、そのようにやって経験を積んできた私も正直、

逮捕された時の映像を見た時に、

「あれ?」と思った一人です。



それは、以前の銀行でお金を引き出している映像情報を見て、

顔の輪郭はボクシングの元ミドル級世界チャンピオンの

竹原慎二さんのようだなと思っていたのですが、

実際は、田代まさしさんの輪郭に近く

私が脳内で持ってしまったイメージとは違っていたからです。



これもまだまだ私の観察眼がまだまだ未熟なこと、

脳内で勝手に先走ったイメージを作成してしまったようです。

しかしながら、

良い訳をさせて頂くと、

人の目で見る認知能力は高いようでそれほど高くありません。



視覚情報から一旦、別人だと判断したプロの捜査員が、

念のためにと職質をしようと判断したのは、

挙動の情報がプラスされたことによって、

それまでの無意識に蓄積された経験値から怪しいとのメッセージが

発せられた成果だと思います。



チャンスは何度もやってくる。

しかし、私達の目の前に現れるチャンスは、

必ずしもハッキリとした姿を見せてはくれないことで、

気が付かずに見逃してしまったり、

例え、ハッキリとした姿を現してくれたとしても、

勇気が少し足らないことで気付かない振りをしてスル―することが多くあります。



チャンスを掴む人と、そうでない人との違いは、

心のむずがゆさやチクッとした痛みのような感覚を持った時に、

手を伸ばせるかどうかだけのちょっとした違いでしかないように思います。



「やはり、ちがうだろう。」とスル―して終わらせず、

「あれ、ひょっとして。」と捜査員に伝えた店員の方、

念のためと、職質をした捜査員の方の行動力には頭が下がる思いです。


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