心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

とあるファーストフード店で

2012年08月20日 | 雑感・愚見


その日の夜遅くに、

とある牛丼店で牛丼を食べていると、

年齢が20代後半位でしょうか、

一人の男性が入店して来たのですが、

何なんでしょう。



自分が注文したものを一口くらい食べた所で

店員を呼び付け、

「おい!これクソ不味いやんか。

前に食べた牛丼はもっと旨かった。

こんなによう客にだせるなあ。

ほんま、二度とようこんわ!」

と言いながらも完食をして代金を投げつけるように

出て行った。


(前とは、いつなんだろう?

確かに私が学生の頃に食べてた牛丼は、

もっと肉厚でボリュームがあり旨かった。

このチェーン店の牛丼に思い入れの強い人かもしれないが、

何故、そこまで怒れるのだろうか。)



何日かして、その日はうどん店。

昼時を過ぎた時間に

夫婦と思われるお客さんが入店してきた。

年齢は、60前後。

食券を渡し席に着き、一分。

「うどん、なんぼ時間かかっとるんや。

さっさとせえ!」


(うわっ要求高っ。その時、

何度か利用した東京駅の立ち食いうどん屋さんを

思いだした。早かった。おそらく日本一早い。

味はともかく、食券渡して5~10秒で出てきた。

以前そこに勤めていた人かもしれないが、

だとしても、何でそこまで怒れるのだろうか。)



何かのバイオレンス映画のDVDを見終えて来店したなら

その映像による暗示的効果は、やがて時間と共に消えてしまいますが、

もっと根が深いものであるなら、

この二人の男性は、そこらかしこで、

同じような態度を取っている可能性があります。



バブル崩壊以降、日本社会全体に

ゆっくりと蔓延した怒りウイルスに、

感染した人が増えているような気がします。



怒りウイルスに感染してしまうと、

イライラが常態化したり、

ちょっとしたことで怒るようになり、

優しさや思いやりや喜びの感情から縁遠くなって行きます。



このウイルスが心を蝕む力は、さほどでもなく

自己免疫力を働かせれば、

ウイルスをせん滅することが出来るのですが、

困るのは、本人が感染したことに気付かないことです。



本人は気が付かないので、

それが怒りウイルスが原因であっても、

本人は、怒って当然のことだ、あいつが悪い、こいつが悪いと

信じて疑いませんから

自己免疫力が作動しません。



また、それが怒って当然のことだとしても、

ここぞとばかりに怒りウイルスが暴れて

不自然なくらいの怒りの強さとなるのですが、

それもまた当然のことだと本人は気が付かなかったりしますから、

自己免疫力が作動しませんので、

ウイルスをせん滅することが難しくなります。



そればかりか、周りの人にとっては

迷惑この上ない人になりますから心通わせようとするより、

離れておこうとする人の方が多くなるのは自然なことですから、

疎外されたり孤独になったり、衝突したり攻撃を受けたりします。

そして、ますます怒りウィルスが活性化することになります。



ですが、この怒りウイルスは感染力は弱く、

感染者にウイルスを身近でばらまかれても

自分を見失わず、自分をしっかりと保っていれば

感染することはありません。



しかし、自我がまだまだ強くはない子供は、

周りからの影響を受けやすく、

親には自分の子供の自己免疫力を働かせてあげる

サポートを求められますが、

その親が怒りウィルスに感染していると、

その子供は、それを防ぐことが難しくなります。



社会にこれ以上、蔓延させないためにも

怒りウイルスを取りこんでいない人には、

何としても自分の所で、くい止めて、

優しさ菌、思いやり菌、喜び菌等の善玉菌を

皆で社会に増殖させていきましょう。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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