心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

車内通話

2017年09月27日 | 雑感・愚見

今更ですが、

電車内での携帯電話での通話をNGとしたのは

ペースメーカーの誤作動のことを危惧してのことでしたが、

このことは人の命に関わることなので

マナー違反どうこうのレベルの話ではありません。


今では製造会社が電波による誤差移動に対応したのか、

そもそも大丈夫だったのか分かりませんが、

今は、誤作動に関しては心配御無用とされているのは

周知のことになりました。


電車内で携帯電話の通話は、

マナー違反だとされていることについては

大半の人が「そりゃそうだよな。」と納得するのは

体験的に不快なことを知っているからです。


この前、友人から

「電車内での通話がマナー違反は納得できるけれども

何故、イライラしたりして不快な感じになるんだろうね。」

とネタ振り的に軽い感じで話があったので

初めて考えてみる機会を得ました。

 

電車内で会話している声が少々大きな声でも

不快とは感じませんが

携帯電話の場合は小声で話していても不快に感じます。


私が敏感なのかもしれませんが、

不快に感じるのは何も電車内だけではなくて

その程度は違いますが

喫茶店で隣に座っている人が通話していても不快に感じますし、

知った人の場合はさらにマシですが不快さは感じます。

 

考えてみたんですが、

通話している時の状態は、携帯電話がなければ、

独り言を言っているのと同じ状態なんですよね。


電車の隣の席で、

どこの誰か知らない人が

ブツブツと言い続けている独り言を聞かされては、

不快どころか気味悪さを感じるかもしれません。


携帯電話の通話は、

向こうの誰かと会話しているのだろうと

理解するのが自然なので

完全な独り言より受ける印象はマシかも知れませんが、

独り言とは違う不快さを感じることになります。


通話を聞かされている状況は、

御隠居さんの言葉は聞こえるけれども

もう一人の登場人物のクマさんの言葉が聞こえない落語を

聞かされているような状況です。


人は欠けている所に注目するようになっているので

聞こえていないクマさんの言葉の方に

ついつい注目をしてしまいます。

 

しかし、

電話の向こう側の人の話す言葉を

ハッキリと聴き取ることは出来ないので

聞き取れない声を把握しようとすればするほど

ストレスが増すことになります。


つまり、電車内での携帯電話の通話の不快感は、

騒がしさとか、聞きたくもない会話を聞かされると言うよりも

欠落した部分を埋めることが出来ず

未完の状態が続くことだと考えることが出来ます。


「この穴覗くべからず。」の穴を

覗きたくても覗けない状態に

長く留められている状況とも似ているかもしれません。

 

ついでに書かせてもらうと、

人は、自分と共通点よりも違う点や違和感に

長所よりも短所の方に注目するようになっていて


普段は意識が向いていなくても

優秀な人であるとか優れた何かを目にすると

自分の足らない部分につい注目して落ち込んだり深刻に悩んだり、


自分のなかで禁忌となっている事柄に

無頓着でいる人に対して強めの嫌悪感を感じて

必要以上の不快さを体験してしまうことがあります。

 

相手や自分に欠落している部分は、

その人そのものではありません。

その人のほんの僅かな一部でしかないのです。


自分の欠落している部分に注目したら

それ以上に認めたり受け入れられる部分にも注目し、


密に深く付き合うかは別としても

他人の無頓着な部分に注目してしまったら

同じ位良い部分にも注目すると

自分が感じる不快さを軽減することが出来るかも知れません。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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