町で偶然、同級生に会った。
何年振りだろうか。
その同級生は高校を卒業後、
神戸市の有名なパン屋さんで修行し
今は地元で開業している。
何度かお店の前を通ったことはあるけれども
いつも入り口の扉には「本日は終了いたしました。」の看板が。
今や商品は全て午前中に売り切れてしまう人気店となっている。
その同級生と偶然に出会い街角で話が弾んだ。
もう15年以上も午前中に売り切れてしまうことが続いているけれども、
少し前まではいつも不安を感じていたことや、
奥さんにがっつりお店で手伝ってもらっている自分は、
経営者としては不合格だというような厳しい考えなど、
色々な話を聞くことが出来た。
なかでも印象的な話は、
一人になることを恐れなくなったことで不安が消えたという話と、
死を迎える時に笑って逝けるためには、
それは、今、生きていること。
それがいかに素晴らしいことなのかに気付くことだとのこと。
成功しているとはいえ、
開業に至るまでの努力、困難、決断、
結婚し、子供二人を見守り育て上げてきた日々、
一日、一日を繋げてきた今日、
それまでの日々は決して平坦であったはずはなく、
そこから語られた同級生の言葉は、
どこかの本に書かれていた文章を語っている薄ペラなものではない
重みと凄味が感じられる言葉だった。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計