心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

姿勢の不思議

2011年05月23日 | 心理カウンセリング




あがりを克服するために

「落ち着け。落ち着け。」「大丈夫だ。」「俺はやれる。」

自分に言い聞かせることも一つの方法ですが、

大きな効果が期待できないことを

体験しているのではないでしょうか。



これは、それまでの心の設定とは違う反応を得ようと、

心に命令したり、自分の心を騙そうとする試みなのですが、

心はそうやすやすと今までの反応を変えてはくれません。



そのため、効果があると言われている方法の一つとして、

心の反応を直接変えようとするのではなく、

身体の反応を変えることで心の反応に影響を与えると言うものです。



お腹でゆっくりと呼吸をし、

腕や肩等の身体の力を抜いて、

動作もゆったりとし、

話し方のスピードや調子も抑えると言う方法です。

つまり、落ち着いている時の身体の状態の再現です。



心と体は密接に関係していますので、

上記のような身体の状態で興奮し緊張し続けることは難しくなります。



催眠誘導でもこの原理を用いて

「リラックスしましょう。」と直接言うよりも

被験者に呼吸を整えることや身体の力を抜くことを求めていきます。



今回は、この逆もまた有りと言う話しです。



テンションを上げなくてはならないのに上がらない。

やる気を出さなくてはならないのに出てこない。

何て時に、

呼吸を腹式呼吸から胸式呼吸へ、

浅い呼吸で早めのリズムに変更し、

肩や腕等、身体に力を込めて、

「よし!」「ヨッシャ―!」「ウオ―!」と言うような声を発しながら

身体を動かす。



それと同じ原理で悲しいや不安な時には、

無理矢理でも胸を思い切り張って、

両手を広げて、空を見る感じで上を見るとか、

思い切り馬鹿なポーズや動き、変な表情をしてみる。

スポーツジムや散歩とか普段楽しいと感じることをやる方が、

自分の心を騙そうとするよりも効果が期待できます。



さらに、心と身体の密接な関係は記憶にまで作用します。



思い出せないことを思い出そうとして

一生懸命になるだけでなくて、

その時の自分の動作やポーズを再現することによって、

記憶を思い出しやすくすることが出来ます。



皆さんが自然にやっていることとしては、

探し物が見つけようとして、

「確か、昨日、ソファーに座っていた時にはあったはずだから、

それから、こうして、こう移動して、これをして。」

と言った具合に自分の行動をなぞったこともあるかと思います。



プロポーズの言葉を忘れたりした時には、

その時と同じポーズをとることで

その言葉を思い出しやすくなったり、

あれ、どうやっていたかな。何て時も、

思い出してからやろうとしなくても、

とりあえず行動を始めてみると

必要なことを自然に思い出してくるのも同じ原理です。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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