2007年 ドイツで合計4㎞、
重さ500tに及ぶ鉄道のレールを盗んだ
男三人が逮捕されました。
この男たちは、盗み出す際に近隣の住民に
工事の際に発生する騒音の理解を求めるビラを
配布していたそうです。
この犯罪によって電車が脱線事故を起こし
死傷者多数とか、運航に大きな支障が、
とはなっていないようなので
廃線のレールを盗んだのでしょうかね。
上の様な事が起きていたら
窃盗犯罪で済まなくなりますから
そこまでの悪人ではないのかも知れません。
しかし、レールの長さは25~50mで
ロングレールは200mにもなるので
切断して持ち去ったと思われますが、
よくもまあレールを盗もうと思ったものです。
窃盗事件として派手過ぎるので
警察は多くの人員を割いて動くだろうし、
物が大き過ぎるし解体作業も目立つだろうし、
窃盗したものを売り捌く必要もあるので
犯人に辿り着く道筋が多くありそうです。
閃いたアイディアが凄くよく思えると
何としても成功をしたいと
物事を都合よく解釈してしまい
計画にある大きな穴を
見過ごしてしまいがちです。
犯人達は、超楽観的精神状態に
陥っていたのかも知れません。
ただ凄いのは、窃盗時の目立つ姿や騒音を
何とか隠そうと頭を捻り、捻り出した中で
一番の方法で実行となりそうなものですが、
この犯人達は、隠そうとするのではなく
押しても駄目なら引いてみな!で、
近隣の住民に騒音を告知する手段を
捻り出したことが凄い。
この告知で近隣住民の目を気にせずに
堂々と盗みの行動を行える訳ですから
いや~盗みに邪魔なはずの騒音を逆用して
盗みをしやすくする。やるもんですね。
レールの知識。レールを外し解体する技術。
不利な条件を有利に条件に変える叡智。
この能力を人に迷惑をかけることじゃなくて
喜ばれることに活かしてほしいなあ。
部分的には見事だったと思いますが、
結局は逮捕されたのですから
総合力では落第点になるのでしょうね。
この押しても駄目なら引いてみなは、
何らかの劣等感を恐れ過ぎて
隠そう隠そうと努力していたり、
尻込みだらけの行動から抜け出すための
何らかのヒントになるかも知れません。