心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

お尻をタッチ

2021年01月06日 | 雑感・愚見

 

明治8年、万吉と言う名の男が別れた妻と見間違えて

別人の女性のお尻を触って逮捕されました裁判で

万吉は情状を酌量されて罰金刑の判決となりました。

 

 

この記事を読んだ際の第1感は、「ええ甘いんじゃないの。」

万吉が本当に間違ったのか、ただの言い訳なのか、

何処で見極めるのだろうか?

人の心の内を確実に知ることなんて難しいからね。

 

そして、

元妻と言えども離婚すれば法律的には他人じゃなかったっけ?

他人だったとしたら本当に間違ったんだとしても

只の痴漢行為として処理すべきなのでは?

 

判事の心証次第で量刑が大きく上下することになってしまうのは

如何なものかと思ったのですが………。

 

ちょっと調べてみたら現在の痴漢犯罪においても

初犯で再犯の恐れが無いと感じられる場合には、

懲役刑とはならず罰金刑となることが多いようです。

 

なので元妻と間違ったのが本当であっても

只の言い訳でしかなかったとしても

万吉の裁判においては、万吉の言い分が

判決に大きな影響を及ぼしてはいないようですね。

 

であるのに情状を酌量されて罰金刑とあえて書かれていたことで

私は万吉の言い分、単に間違いであったことが判事に認められて

懲役刑が罰金刑に減刑されたとの印象を受けてしまいました。

 

例えば、

「万吉は、妻と間違っただけと主張していましたが、

判事は、無罪とするだけの理由にならないとして

罰金刑の判決を下した。」と書かれていた場合には、

裁判結果は同じですが印象は違ってくるように思います。

 

私達の周りにはメディアだけではなく身近な人からの言葉等、

数多くの情報を見聞きすることが有ります。

そして、その殆どの情報が神様でもない只の個人の主観が

加わった情報だと言えるかもしれません。

 

それは思い込みや間違いで発信された情報かもしれませんし、

個人や集団の思想信条を

他人に埋め込もうとする意図があるかもしれないので

私達は情報を事実と事実以外の情報を見極めることが大切です。

 

私の時代はです。私の記憶と言うか印象でしかないのですが、

上司が「よっ元気。」とか「よっ頑張ってるね。」とか

言いながら女性社員のお尻を「ぽんっ」てタッチ。

 

女性社員は「きゃっ!」と声をあげたり、

「部長、止めて下さい。怒りますよ。」なんて言って

その行為についてはあくまでも上司と女性の二人の問題であって

会社の問題になったなんて話は聞いたことがありませんでしたし、

ましてや裁判にまでなるなんてことは尚更です。

 

お尻タッチが良いか悪いかの話は別にして

昔の女性は、嫌なことを嫌だと言う分かりやすさ、

上司も嫌だのメッセージを感じ取り、

女性の気持ちを無視したような執拗な行動をしないことで

ギリギリの所でバランスが取れていたのかも知れません。

 

人と人との境目のグレーゾーンが広く設定されていて

ギリギリ許されていた素敵な……もとい緩すぎる時代、

とんでもない時代だったのかなとも思います。

 

お尻タッチは現在の価値観に全面的に賛成できるのですが、

他の事柄に関してもグレーゾーンが完全撤廃する方向に動いていて

行き過ぎの感もあるので何だかなあと思うことも。

 

私には何処にラインを引くことが正しいのか分からないので

まあ今は移行期の混乱期で右に左にと大きく振れながら

時間と共に良きところに落ち着いてくれることを願うばかりです。

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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