1998年 イギリス・ロンドンで死体を盗み
それを土台にして石膏像の創作を繰り返していた
彫刻家が逮捕されました。
この事件について書かれている他の記事を
少し探してみたのですが発見できなかったので
実際に有ったのかどうかはちょっと弱いかな。
この事件の記事を読んで思い出したのが
世界遺産のイタリアの古代都市ポンペイ。
西暦62年にポンペイ地震が発生し、
西暦79年にイタリアのナポリ近郊の
ヴェスヴィオ山が大噴火し発生した火砕流で
地中に埋もれた古代都市のポンペイが
1748年に再発見され当時の建造物や壁画等を
明らかにするために発掘作業が行われました。
古代都市のポンペイには
西暦62年の地震が発生するまでは2万人程暮らしており、
地震後も何らかの理由で街に留まり暮らしていた人達のなかで
西暦79年に発生した火砕流から
逃げ遅れた約2千人が犠牲となったとされています。
古代都市のポンペイの発掘された火山灰の中は、
遺体部分だけがなくなり空洞が出来ていて
考古学者達は、その空洞に石膏を流し込み
母親が子供を覆い隠す様子、
飼われていた犬がもだえ苦しむ様子等、
街を火砕流が襲い市民が逃げ惑う最後の瞬間が
生々しく再現されました。
上の様な石膏像を見ると諸行無常を感じさせる遺跡とは違う
火砕流に襲われた人達の苦しさや恐怖等が
どうしても感じられて心が痛くなります。
また西暦62年とか西暦79年とかなると
イエス・キリストが存在した近くの時代に存在した人々の姿が
発掘され目に見えるような形で現わされると
殆ど神話のような時代と現代との間にあった
長い長い時が取り払われて繋がり
タイムスリップしたような不思議な感覚にもなります。
199X年 世界は核の炎に包まれた!
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。
しかし、人類は死滅していなかった!
このような自然の大災害自体を防ぐことは、
今の私達人間にはどうすることも出来ませんが、
愚かなたった一人の指導者が引き起こす核戦争によって
世界の人々がポンペイの人々のようになることは
絶対に避けることは出来るはずです。