心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

レースの下着

2021年06月22日 | 雑感・愚見

 

2018年11月 アイルランドで

17歳の少女が27歳の男性から

性暴力を受けたとする裁判の無罪判決が

大きな波紋を呼びました。

 

男性は、裁判で女性とは合意の上で

性行為をしたと主張し、

弁護士は、陪審員達に向かって

 

「この裁判に集まった証拠によって

 彼女が被告人に惹かれていたことや

 誰かと出会い一緒になろうと

 期待していた可能性を

 完全に排除できるでしょうか。

 

 当日、彼女が何を身に付けていたかに

 注目して下さい。彼女はレースがついた

 Tバックの下着を身に付けていたのです。」

 

と主張して女性が身に付けていた下着を

証拠として提出しました。

 

陪審員(男性8人・女性4人)は、

全員一致で、男性を「無罪」としたと

現地メディアから伝えられると、

 

激怒したルース下院議員は、

議会で裁判所を批判。

判決に腹を立てた市民200人が

抗議デモに参加しました。

 

当日に女性がレースの下着を

身に付けていたことを主な理由として

陪審員達が無罪判決を出したとする

メディアが伝えたことを素直に聞けば、

 

さすがに無茶で無理な判決かと思いますし、

上のような人達の反応は大いに理解できますが

実際はどうなんでしょうか。

 

 

私達は、日本のメディアで

何度も経験をしてきているように

民主主義の国のメディアは御多分に漏れず

センセーショナルな伝え方をして

民衆を煽るかのような所があります。

 

メディアが描く形で民衆に伝わるように

一部分を切り取り報道したり、

一部分のニュアンスを変えて報道したり、

メディアが描いた形の邪魔になるような

情報をあえて伝えないことが多々あります。

 

この裁判を私が直に見た訳ではないので

想像でしかありませんが裁判の陪審員達が、

非常に偏った考えを持っておらずに

どちらにも肩入れすることなく

フラットな感覚であることを前提にすると、

 

女性がレースの下着を身に付けていたことを

主たる理由にして評定を無罪にしたと考える方が

不自然のような気がするんですよね。

 

つまり、

他の状況証拠、両者の証言等々から

女性と男性のどちらの主張が正しいのか

確信できるだけのものではなかったので

疑わしきは罰せずとなったのではないかと

私は思ったりするんですよね。

 

無罪判決が女性が嘘をついていたり、

そんな恰好をした女性側に非があるとした

評定ではないと思いたいんですよね。

 

 

しかし、アイルランドの裁判を

センセーショナルに報じたメディア、

もし、男性が無実だとしたらどうすんの。

 

自分達のビジネスのためなのか、

自分達の思想に従ってなのか分かりませんが、

完全に侮辱罪、名誉棄損罪でしょうし、

無実の男性の人生をぶっ壊しかねないことを

堂々と報じるのは如何なものかと思いますし、

 

自分達の報道の仕方によっては

善良な人達を間違った方向へと

扇動するかも知れない責任の重さとか

罪の意識はどれ位持っているだろうか

知りたい所です。

 

 

日本で女性の証言を鵜呑みにして

痴漢冤罪事件をいくつか生み

無実の男性の人生をぶち壊しにする

裁判が行われていたようですが、

 

裁判で犯罪を見過ごしてしまうことは

何としても避けなければならないことですが、

冤罪はそれ以上に避けてもらいたいと

私は思うのです。

 

 

 

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