心の扉 神戸カウンセリング花時計

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書寫山圓教寺 奥の院

2019年11月28日 | 名所巡り(兵庫)

書寫山圓教寺 奥の院

 

奥の院は、圓教寺三つの堂から少し歩くと到着します。

三つの堂と比べるとスケールが小さくなるのですが

ちょっと面白いものがあるようなので足を運んでみました。

 

 

 

不動堂

 

不動堂は、明王院の乙護法がお祀りされています。

1697年に姫路城主の松平直矩により修理されましたが、

1967年の土石流で全壊し、

現在のお堂は1976年(昭和51年)に再建されたものです。

 

 

 

護法堂

 

右が乙天社、左が若天社。【国指定重要文化財】

書寫山の鎮守で開山の性空上人に

付き添って仕えた不動尊の化身とされる乙天、

毘沙門天の化身とされる若天の二童子がお祀りされています。

 

 

 

護法堂拝殿【国指定重要文化財】

 

開山堂参籠の行者の、護法堂への勤行、礼拝のための

桃山時代の建築物で別名「弁慶の学問所」と称されています。

 

 

 

開山堂【国指定重要文化財】

 

開山堂は、圓教寺開山の性空上人をお祀りしている堂で、

現在の建物は、江戸初期に再建されたものです。

 

 

 

 

 

 

開山堂 龍の彫刻

 

そう大きな彫刻ではありませんが、

細かな所までしっかりと彫られています。

 

 

 

開山堂 霊獣「ツツガ」の彫刻

 

木鼻の霊獣ツツガも細かな所までしっかりと彫られていて、

開山堂にお祀りされている性空上人を

昼を台輪の龍が、夜を木鼻のツツガが守護しています。

 

 

 

開山堂 力士の彫刻

 

開山堂の屋根を支える力士の彫刻。

 

西国巡礼の道」で出会った圓教寺関係者が

見逃し厳禁とお勧めしてくれたのが、

この力士の彫刻です。

 

 

 

 

この開山堂の軒下の力士の彫刻は、

左甚五郎作」と伝えられていて

西北隅だけ力士の彫刻が無いことから

屋根の重さに耐えかねて逃げ出したと言われています。

 

屋根を支える力士の像を組み込む遊び心、

重さに耐えかねて逃げ出したと言う粋な話、面白いですね。

実際の所、四隅の一角だけ

力士の彫刻がないのは何故なんでしょうかね。

事実にも面白い話が潜んでいそうな気がします。

 

 

 

苔むす石垣

 

西国巡礼の道で出会った圓教寺の関係者の方が、

紅葉が見頃になっていると

お勧めしてくれた金剛堂がある広場に向かいます。

 

 

 

 

この広場で仁王門で私を追い抜いて行った

子供達と再会しました。

 

子供達は、広げたシートに座って

キャッキャッと持参したオヤツに夢中。

広場にいる大人たちは、上を向いて紅葉に夢中。

 

 

 

金剛堂【国指定重要文化財】

 

金剛堂は、室町時代の建物で、

この金剛堂がある広場で出会った人によると

11月15日~17日に開催された

書写山もみじ祭りでは、金剛堂の扉が開放されて

天女の天井絵を観ることができたそうです。

 

 

 

 

また、その男性からは、この広場の一角から

小豆島が見える場所があると案内して頂きました。

 

「気象状態の良い日には、もっとはっきりと見えるんですけどね。」

と申し訳なさそうに靄に包まれた小豆島を

私が視認出来るように丁寧に教えて頂きました。

 

 

 

 

金剛堂の広場で着色したかのように

真っ赤に染まっていた一本の樹。

圓教寺の僧侶方々は、毎年紅葉を愛でるだけではなくて

二度と火災は起さないと気持ちを引き締めているのかもね。

 

 

 

鐘楼【国指定重要文化財】

 

袴腰付で腰組をもった正規の鐘楼。

 

 

 

法華堂

 

 

 

榊原家墓所

 

 

 

松平家墓所

 

本多家と同様に榊原家、松平家も姫路城主。

姫路城を本格的に城郭を拡張して

今の規模にしたのが池田輝政で、その次の城主が

三つの堂の五重塔跡に墓所があった本多家となります。

 

 

 

瑞光院

 

瑞光院は、現存する圓教寺塔頭六院の一つです。

参道脇から続く土塀の先に有る門は閉ざされて

一般公開はされていません。

 

立て看板には、

信者組織の網干観音院講の宿院と書かれています。

 

 

 

書写山 景観

 

圓教寺の帰りに仁王門手前の参道から撮影。

 

 

 

書写山ロープウエイ帰路

 

 

 

 

私の絶対に一度は拝観しておきたいリストに記載していた

書寫山圓教寺の初拝観は、西の延暦寺と言われるだけあって

見所満載で大満足の名所巡りとなりました。

 

朝に書写山ロープウェイに搭乗したのが午前9時過ぎで

拝観を終えて書寫山から下山して

姫路駅行きのバスに搭乗したのが

何と午後2時過ぎだったので圓教寺滞在時間は

驚きの5時間となりました。5時間って……。

 

そんなはずはと思って14時から9時を引き算したり、

10,11,12と指折り数えてみても、

やはり5時間なんですよね。

JR姫路駅から往復の時間を加えると約6時間です。

 

「この時間から圓教寺はやめておいた方が良いですよ。」

以前、お邪魔した姫路城横の好古園の

午後2時前後に受付にいた人、

私によくぞおっしゃってくれました。

あの時にあのまま向かっていたらと思うと……。

 

これまで拝観して来た寺院と同じようなペースで

圓教寺を巡ったはずですが、

デジカメにはすでに予備のバッテリーを投入済みで

そこそこ撮影もしている状態で撮影可能残数が気になります。

 

私の頭の中の今日の計画では、

遅くとも午後1時には姫路駅に到着して、

駅近くで他に3か所巡る予定でしたが

姫路駅に返って来たのは午後3時前。

 

残り時間的やバッテリー電源残量を考えると

拝観を後1か所に絞らざる得なくなりました。

しかし5時間って……。

 

 

 

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