かつてまっちゃんに日本一旨いスパゲッティと言わせしめた
カプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲティを
今年こそはと誓いにも似た想いを心に持ちながらも
僅か電車で数駅先ではあるものの
パスタだけを目当てに店舗まで足を運ぶ気分になかなかなれず、
ズルズルと時が経過して今年も訪問が先送りになりそうでしたが
追加のプランをくっ付けたことで、秋の足音が聞こえ始めたこの日に
ようやく重い腰をあげることが出来ました。
カプリチョーザについて頭の中で想像していたのが
本格的なイタリア料理のお店でもなく、
気軽に家族で食べられるサイゼリヤのようなお店でもなく、
ロイヤルホスト的な店舗を想像。
カプリチョーザ 神戸モザイク店
店舗の建物は以前、何か別のお店が入っていたのか、
店舗の建物からは、イタリア料理の雰囲気が感じ取れず、
店舗前に掲げられたイタリア国旗もなく、
カプリチョーザの文字が入った目立つ看板も見当たらず、
レストランの店舗であることさえ気が付かない感じ。
混み混みかもしれない昼食時を避けたので
私のイメージでは、店舗に到着、扉を開けて、
店員に席に案内されて、食して、退店と思っていました。
つまりは、全てが流れるように完了すると。
ところが店舗前に用意された椅子に
案内待ちのお客さんがずらりと並んで満員御礼状態。
店舗玄関前に置かれた順番待ちのボードに名前を記入して、
最後尾の椅子に、どっこいしょ。
居並ぶお客さん数から30分は待つかもと思っていたのですが、
ずらりと並んでいたお客さんが淀みのない川の流れのように
次々と店舗内に流れ込んで、あれよあれよと入店。
電車の乗った時から注文は決まっていたと言うか、
今年のお正月から決まっていたので
店員からメニューを渡され
「ご注文がお決まりになったら~」の説明が終わるや否や、
オーダーを済ませて料理が運ばれてくるのを待ちます。
ほどなくして運ばれてきたトマトとニンニクのパスタ。
赤色に染まったパスタをフォークにクルクルと巻いてパクッ。
こっこっこれは、想像していた味と違うぅぅ。
美味いと評判の料理は、
何かの味がガツンと効いていることが多いので、
トマトソース、或いはニンニクの風味が
強く自己主張していると予想していたのが、
良い意味で裏切られることに。
トマトソースとニンニクの風味が調和して
そこに唐辛子の辛さが少し加わり、
それらをベースとなる何かの味が支えている。
このパスタ料理を支えているのがブロードの味なのか、
ニンニクとバジルの風味を溶け込ませた
香り豊かなイタリア産のオリーブオイルなのか、
どこかで何かで味わったことがある気もするけれども
とにかく全部が調和していて旨かった。上手に作ってはるなあ。
副菜のシーザーサラダは、まあ普通かな。
余談ですが、シーザーサラダのシーザーって
皇帝シーザーの名前を冠した大層なサラダじゃなくて
レシピを考案した人の名前だそうです。
トマトとニンニクのスパゲティーに限って言うと
本場イタリアでは、これよりも美味しいものを
食べることが出来るのだろうか。
全ての素材の味が日本のそれとは違っていることで
楽々超えてくるのだとしたら、とんでもないかも。