心の扉 神戸カウンセリング花時計

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亀山本徳寺

2019年11月30日 | 名所巡り(兵庫)

姫路駅前にバスが到着したのが午後3時前。

 

兵庫県姫路市で映画「本能寺ホテル」

ロケ地となったのが先ほど訪れた書寫山圓教寺と

亀山本徳寺の二か所と言うことなので

今日の最後の拝観先は、

映画繋がりで亀山本徳寺にしました。

 

 

 

 

亀山本徳寺は、山陽電鉄姫路駅から

2駅先の亀山駅から徒歩3分。

映画「本能寺ホテル」では

織田信長主催の茶会のシーンで登場します。

 

 

 

亀山本徳寺 大門

 

亀山本徳寺は、兵庫県姫路市亀山にある

浄土真宗本願寺派の寺院です。

 

寺務所を訪ねて拝観について尋ねたところ

閉門の時刻が午後4時とのことで、

閉門までの1時間で良いのならと許可を頂きました。

 

 

 

目隠し塀

 

一文字塀は、通称目隠し塀とも呼ばれ、

外から内を覗くのを防いでいます。

 

大通りに面した格式のある神社仏閣に設けられることが多く、

亀山本徳寺の築地塀には、寺格の最高位を表す

5本(五条)の定規筋が入っています。

 

 

 

太鼓楼

 

太鼓楼は、見張り櫓から発展したもので

最上部に太鼓が設置されていて

火急の時には門徒が太鼓を打ち鳴らして

寺内に防御の準備を知らせていました。

 

このような太鼓楼は京都の西本願寺や

大阪の四天王寺等でも見られますが

太鼓楼をヒントに天守閣が考案されたと言う説があります。

 

 

 

鐘楼

 

 

 

経堂

 

 

 

納骨堂(浄華堂)

 

 

 

本堂

 

亀山本徳寺の大広間の天井画さえ

拝見できればと訪れたのですが、

想定以上に敷地は広く魅力的な建築様式の伽藍が

次々に目に飛び込んできて、

「拝観時間が1時間。やばいなこれは。」

と焦り始めました。

 

 

 

橋廊

 

この凄く魅力的な廊下を侍姿の役者さんが歩いているのを

何かの映画かドラマで見たような気がするんですよね。

 

この廊下に足を踏み入れさせてもらえるかどうか、

足を踏み入れさせて頂けるなら、

どこからお邪魔して良いのか

この時点では全く何も分かっていません。

 

 

 

勅使門

 

本徳寺の方に確認が取れていないのですが、

この門は、勅使門だと思われます。

 

 

 

大玄関

 

 

 

 

その昔は、この立派な玄関から上がるのは

城主と門主の二人だけ。

広い敷地、築地塀の5本線、勅使門、立派な大玄関、

ただの町の寺院ではない雰囲気が

何処も彼処も溢れています。

 

 

 

庫裡

 

建物内には、これまでの多くの寺院と同じように

庫裡から入いることが出来ます。

 

 

 

 

京都の大寺院と遜色がない庫裡の内部。

 

 

 

中庭

 

庫裡と大広間と北殿の間にある中庭。

 

 

 

 

左が大玄関に通じる建物、正面が大広間。

 

 

 

大広間北殿(櫻の間)

 

玄関から入った客人は、この桜の間(控えの間)で一服し、

大広間の上段の間に入ります。

 

 

 

 

左が大広間北殿(櫻の間)、右が庫裡。

 

 

 

大広間前の廊下

 

私が訪れたこの日のこの時間帯、

拝観者は私一人だけだったんですよね。

 

建物の一室から僧侶の方々が

勉強会なのか会議なのか話し合う声が聞こえたり、

本堂の方からは読経が聞こえてきたりする中で

全くの部外者の私が一人建物内をウロチョロするわけで、

本当もう申し訳ないやら恐縮するやら。

 

でも拝観の許可を頂いているのだと自分に確認を取って

縮こまりそうな、遠慮しそうな気持ち、

早めに切り上げそうになる気持ちを、

それらは雑念なのだと言い聞かせて完全消滅に成功。

 

 

 

大広間 前庭

 

左に英賀梵鐘、正面奥に勅使門。

映画「本能寺ホテル」

大広間前の勅使門の映像が出てきます。

 

500年前に書寫山僧衆と農夫数百人が

御堂に押し寄せて英賀梵鐘を強奪します。

 

その梵鐘を奪還する際に30名ほどの戦死者が出たとのことです。

現在、大広間の前の庭に置かれている梵鐘は1566年5月に、

三木宗大夫慶栄(三木家五代統領・三木通明)から

寄進されたものです。

 

書寫山僧衆って、私がさっきまでいた書寫山圓教寺の僧兵?

もしかしたら二つの寺院には、

映画繋がり以上の因縁があったかも?

 

 

 

 

ここ大広間の廊下で

本徳寺の住職の母親と思われる人と遭遇したので

大広間の中に入って天井画を観たいことを厚かましくも伝えると

大広間の引き戸を開けて招き入れて下さり、

私一人のために照明まで点けて頂きました。

 

 

 

大広間 

 

この大広間がまた立派で美しかった。

京都智積院のことを思い出しました。

 

 

 

大広間 上段の間

 

 

 

大広間 上段の間の欄間

 

 

 

大広間 上段の間の天井画

 

亀山本徳寺の一番の目的の天井画です。

実際に観る天井画は、期待通りの素晴らしいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

亀山本徳寺の一番の目的だった大広間と天井画が観れたことで

目的の80%は達成して大満足の大安心。

 

 

 

 

大広間の廊下の先が橋廊に繋がっていました。

ここに足を踏み入れられたことで満足度が90%に上昇。

橋廊の手前が俗世、向こう側が聖域。

 

 

 

 

正面向こうに大門と目隠し塀。

この橋廊は、私の身長182㎝よりも高い所に渡されています。

 

 

 

 

 

 

橋廊

 

私は、こういう感じがかなり好きで

もう寝転がってゴロゴロ転がって進みたい位なんですよね。

この橋廊を撮影している時に通りがかった本徳寺の僧侶の方が

忙しい中、色々とお話をして下さりました。

 

普段は高廊下と言っていること。

本堂は、京都西本願寺の北集会所を譲り受けたものであること。

西本願寺の北集会所は1時期、新選組の駐屯所であったことから

柱の一つに新選組の刀傷の跡が残っていること。

 

映画「本能寺ホテル」で綾瀬はるかさんが

本堂の廊下を何度も走っていたこと等々。

 

 

 

 

 

 

本堂横の庭園

 

黄色い花が良いアクセントになっています。

 

 

 

 

 

 

本堂(仮御堂)

 

 

 

 

酒に酔って暴れたのか、刀の試し切りでもしたのか、

入刀痕跡は一ヶ所ではなく柱の所々が、がっつりとえぐれています。

 

亀山本徳寺の本堂は、

京都の西本願寺の北集会所を移築したもので

一時期は新選組の屯所となっていました。

 

そのような歴史的背景から

NHKの大河ドラマ「新選組」のロケが行われ、

亀山本徳寺の本堂が新選組の屯所として

何度も映し出されたようです。

 

 

 

 

本堂側から観た庭園。

 

 

 

橋廊

 

 

 

本堂 廊下

 

映画「本能寺ホテル」の撮影で本堂のこの広い廊下を

綾瀬はるかさんが何度も走っていたとのことです。

やっぱ、寝転がってゴロゴロしようかな。

 

 

 

 

 

 

中宗堂(蓮如堂)

 

本堂の南脇ある蓮如上人のお木像を安置している御堂。

 

 

 

 

本徳寺は、大阪石山戦争の時に

石山本願寺を支える毛利・村上水軍

軍事拠点の一つとなっていたそうです。

 

 

 

玄門と太鼓楼

 

閉門1時間前に突然にお邪魔した

どこの誰か分からない私一人のために

本徳寺の方々が色々と助けて下さったお陰で

頭に描いていた以上の拝観をさせて頂きました。

 

拝観を終えて社務所を訪れ

お礼と感謝を述べさせてもらいましたが

もう一度お礼と感謝を述べさせて頂きます。

「本徳寺の皆様 ありがとうございました。」

 

そして、今回も私の趣味にお付き合い下さった皆様、

ありがとうございました。

 

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