2019年 イギリスで37歳の妻が
凍結保存していた3年前に亡くなった夫の精子を
体外受精して双子を出産しました。
イギリスのブリストル在住のルーシーさんの夫は、
喉頭癌を患い45歳の若さで亡くなりました。
夫が癌と診断されてから妻のルーシーさんは、
「彼の子供を産みたい。」と強く願うようになり、
夫の生殖機能が衰える前に精子を
凍結保存することに。
双子は、サミュエルと
3年前に亡くなった夫の名前「デイビッド」と
名付けられました。
ルーシーさんのように
愛する人の子供が欲しいと願う気持ちは、
女性も男性も同様にあるのではないでしょうか。
私調べですが
凍結精子を用いた体外受精の場合は、
妻が34歳以下の場合は、30~40%。
妻が35歳から37歳の場合は、25~35%。
妻が38歳~40歳の場合は、20%~25%。
凍結卵子を用いた体外受精の場合は、
30歳女性で、20~23%。
40歳女性で、10%。
38歳以上の女性が冷凍卵子で出産した新生児は、
世界全体で推定10人程度とのことです。
女性が愛する男性の凍結精子で
受精、出産できる確率よりも
男性が愛する女性の凍結卵子を用いて
子供を授かれる確率は
かなり低くなるように思われます。
ルーシーさんには、
愛する人の子供を持ちたい気持ちだけでなく
女手一つで双子を育てていく覚悟も必要になるかと
思ったりするのですが、
揺り籠から墓場までと言われる
社会保障が充実しているイギリスでは、
上の様な体外受精に限らず
母子家庭に手厚い手当が支給されるようなので
経済的な負担は少なくなるかも知れません。
しかし、
手当が手厚すぎる感のあるイギリスの場合、
まるで支給される手当目当てかのように
結婚、出産、離婚を繰り返し、
驚くような手当を得ている女性が出現して
別の問題が起きているようです。
今後、医学が進歩し、
愛する人の子供を宿すことを求める女性が
その望みをより叶えられるようになるだろうし、
日本でも今以上に経済的負担が軽くなることに
期待もします。