徳迎山 正法寺 本堂庭園
私達を最初に出迎えてくれたのは
本堂と大方丈に面した枯山水庭園です。
本堂庭園・唐門【重要文化財】
三尊石と十二神将を模した石を配置して
周りの放射状の線は、後光を表しているとのこと。
唐門、鐘楼、中門、大方丈の建物と
庭園が一体となった景観。
正法寺 本堂【重要文化財】
本堂は、1962年(江戸時代・寛永6年)頃に
相応院『お亀の方』によって建立されたものです。
本堂内部は、外陣、内陣、脇陣、後陣からなっていて
その装飾もかなり手の込んだものとなっています。
内陣には、阿弥陀如来と両脇座像の仏像が安置されていて
後陣には、歴代の徳川家の大きな位牌が祀られています。
本堂の屋根を支える二重の垂木の先端は、
金箔の逆輪(さかわ)が装飾されているのですが
これ十回以上の工程を経て金箔を張り付けています。
数年前に本堂の逆輪半分程度を修復したそうですが
このような技術が絶えることなく
伝承されていることが素晴らしい。
東照権現堂
観光ガイドさん曰く
この東照権現堂には少し不思議なことが。
屋根に設置されている阿吽の唐獅子像。
通常は、向かって右側に阿形像、
左側に吽形像を配置するのですが、
この阿吽の唐獅子像の配置が逆になっています。
最初からそうなのか、いつからそうなったのか、
何か意図があるのか、単に修繕の際に配置を間違ったのか、
観光ガイドさんも分からないそうです。
正法寺 小方丈【京都府指定文化財】
正法寺 開山堂
小方丈から本堂
当然ながら小方丈の建物内も撮影禁止。
なので大方丈、本堂、小方丈、書院等の
時代を感じられる素晴らしい室内装飾と襖絵など
写真に残せないのが残念です。
小方丈から 本堂・本堂庭園
小方丈・書院(奥)【京都府指定文化財】
小方丈から書院へと向かいます。
書院庭園 手水鉢
書院庭園【京都府名勝指定】
池泉鑑賞式庭園の書院庭園。
池泉鑑賞式庭園とは、庭園を座敷や書院等の建物から
眺めることを想定して作庭されたもの。
瀧石組
滝石組が施されているだけでなく
実際に水が流れ落ちています。
昔は、庭園前の山にあった神社に参拝するために
池泉の飛石を渡り向かっていたのだそうです。
料理が高級すぎるお皿に盛られて提供されたら
私なんかは緊張して料理の味が
全くしなくなるに違いないのですが、
本堂・大方丈・小方丈・書院等の
室内装飾、襖絵等、どれも立派過ぎて
本堂は別にしても実際に使用されているのだろうか。
実際に使用する際は、
どんな気分になるのだろうか。