名所巡りを始めてから京都、奈良、神戸、
大阪、和歌山と近畿の名所を巡りましたが
私の二番目の故郷である大阪で巡ったのが
大阪城のみとなっていたので今回は、大阪高槻市を選択。
学生時代に4年間過ごした大阪。
現在の地元神戸から少しだけ遠い大阪。
いつでも行けるの心理が働いているんだと思います。
本照寺
本照寺は、高槻市富田町にある浄土真宗・本願寺派の寺院で、
富寿栄山(ふすえざん)、
もしくは、富山と号し富田御坊とも言われます。
本照寺 山門
室町時代の1427年(応永34年)、
本願寺第7代法主在如(蓮如の父)によって
建立され当初は光照寺と称しました。
本照寺の山門は、平成17年6月14日に、
市の有形文化財に指定されています。
本照寺 山門と本堂
本照寺 本堂
大きくて立派な本堂は、
平成2年4月に市の有形文化財に指定。
本堂の造りが、どことなく京都本願寺に
似ているような気もします。
本照寺 本堂
本照寺 本堂
土足厳禁。火気厳禁。いつもニコニコ現金払い。
私は元気。
本照寺 本堂
本照寺 本堂 前庭
本堂の前には、綺麗に整えられた庭園。
寺院の威厳ある伽藍は、致し方ないとしても、
仏教の精神に反するような
美しく立派な庭を作庭することについて
如何なものかと思っていました。
本照寺 本堂前庭
檀家の人達を導き救う僧侶達が、
慎ましく暮らす檀家の人達を泣かして、
僧侶達が潤う構図の印象を持っていたのですが。。。
本照寺 本堂前庭
当時の寺院は、戦等で武士の大軍勢が遠征する時、
本陣を構える場所として、
また、大軍勢を収容できる
宿泊施設としての役割を果たしていて、
その武士の一団を、お迎えする寺院側が、
宿泊される武将をもてなすためのものとして
庭園が作庭されたようです。
そして、作庭の費用としては、
檀家からのものだけではなく
常宿としていた大名から
寄進されたものを当てていたと思われます。
おもてなし精神、これって、
現代でも、ちょっと大きなホテルや旅館に行くと、
宿泊客をもてなすために
綺麗な庭が作庭されているのと同じですね。
本照寺 東門
平成17年6月14日に市の有形文化財に指定された東門。
本照寺 手水舎
本照寺の手水舎は、一匹?一頭?一竜?が、
清めの水を提供。
本照寺 鐘楼
平成17年6月14日に市の有形文化財に指定された鐘楼。
本照寺の境内には、
かつて国の天然記念物に指定されていた
富寿栄の松(ふすえのまつ)という
樹高27m、東西東西35m、南北25mに
広々と枝を広げた樹齢およそ700年になる
巨木の黒松があったそうです。
ですが、残念なことに
1968年(昭和43年)頃からマツ材線虫病によって枯れ始め、
1971年(昭和46年)3月に天然記念物の指定を解除されたのちに
枯れ死してしたそうです。
保存された富寿栄の松の根株
根株のみが境内に保存されている
富寿栄の松(ふすえのまつ)。
私の田舎にも、天然記念物に指定され、
根株の直径はこの樹の倍はあった
樹齢850年と推定された
千手の松と呼ばれる見事な松がありましたが、
同じように松くい虫の被害で失われてしまいました。
鬼瓦
境内に育っていた見事な双子の樹
この木、なんの樹、気になる樹で、
名前が出てきません。私の本照寺一番のお気に入りです。
本照寺を囲む石垣
そして、今回の大阪高槻市への名所巡りは、
ここがメインの目的地ではなく、
メインはこの後になります。