2001年大切な指輪を無くしてしまってたいそう気落ちした恋人と
4か月の旅に出たイギリスの36歳の男性が
帰国後に靴底の泥を落としていたら何かがポロリと落ちました。
4か月の旅の間、大切な指輪は、
靴底から外れ落ちることなく二人と一緒に旅をしたようです。
奇跡と言うか、何と言うか、
4か月も歩いていて違和感を感じなかったのは
完全に小石の如く靴底にはまり込んでいたんでしょうね。
前にも無くした結婚指輪が、
何か月後に自分の畑に育った人参か何かに嵌って地面から現れたなんて
面白い話もあったように思います。
「己の立てるところを深く掘れ!」だとか、
チルチル・ミチルの「幸せの青い鳥」で語られているように
幸せの一つの形は身近に存在していたようです。
「己の立てる所を深く掘れ!」は、自分が立った所で
真剣に取り組まないままに、自分の実力が発揮される場所ではないと
安易に移動すると移動した先でも同じことが繰り返されることになり、
いつまでも立派な幹を携える樹となれないことを諭していると思うのですが、
これ、竪穴だけではなく横穴もありますよね。
チルチルミチルの「幸せの青い鳥」も長い旅から帰ったら
自分の家に飼っていた鳥がそうだったなんて、
「旅に出る前に気付けよ。」と突っ込みたくなりますが、
それまで意識を全くしていなかったからこその
幸せなのかと思ったりします。
ああこれが幸せの青い鳥だと意識し始めて、
青い鳥の鳥籠に厳重に鍵をかけまくったりすると、
不思議なことに青い鳥は、籠から飛び去っていくような気がするのです。
青い鳥がいるからこそ幸せがあるのではなくて、
幸せだからこそ青い鳥が現れるのだと思ったりします。
なんて書いている時に、私の目の前を気持ち良さそうに
一匹のコバエが横切っていきました。