心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

理由

2014年01月22日 | 行動選択




私達は、行動を決定する時に

どのような決定の仕方をしているのか

大きく二通りのパターンに分けることが出来ます。



何かの行動を起こす時に

自分を納得させることが出来る理由(わけ)を集めてから

決定する傾向が強い人と、



その行動をした後に、

その行動を

自分に納得させたり

正当化したりするために

理由(わけ)を集める傾向が強い人に

分けることが出来ます。



先の方は、理論派、慎重派タイプで、

快楽、喜びよりも安心、安全を優先し、

後の方は、行動派、直観派タイプで、

安心、安全よりも快楽、喜びを優先します。



どちらのパターンにしても、

行動選択の結果について

自分が納得出来、正当化出来、

許容することが出来ている内は

問題がありません。



問題となる時は、

慎重派は、行動しない自分を、

行動派は、行動し過ぎる自分を

理由で正当化することが難しくなった時です。



つまり、

自分の馴染み深いパターンの反対側の

気持ちを無視出来ないようになっている状態です。



そして、

その問題を解決しようとしても

上手く解決することが出来ないでいるような時は、

馴染み深い自分の行動選択パターンのまま

問題を解決しようしていることが原因と

なっていることがあります。



慎重派タイプは、

してはいけない理由を集め、

行動派タイプは、今度こそは成功と

行動するための理由を集めて

その最後の所を埋めようとしていることです。



行動を起こすにしても行動を止めるにしても、

その結果が

失敗であろうが、成功であろうが、

何故、そのような結果となったのかの

理由はどのようにでも見つけることが出来るものです。



そして、その理由は、

確率を高めるために役立つ事はあっても

完璧な理由とは成り得ることはありませんから

最後の所はどうしても埋まることはありません。



慎重派タイプも行動派タイプも

実は、行動して良い理由も

行動してはならない理由も、

とうに見つけてもいるのですが、

それに十分な重みを与えていません。



そのことに気がつかず、

また、気がつかないふりをして

もっとしっかりとした理由があればと

どちらのタイプも

自分のタイプに合致する理由だけに

十分な重みを与えてしまいます。



結果、

慎重派タイプは、

してはならない理由が

天秤の一方の皿の上に居並び、

してはならないリストがどんどんと増えて

心の自由度を失っていきます。



行動派タイプは、その逆です。

ああせずに、こうしたら成功するはずとか、

ここまで来たら止められないとか、

次こそは上手く行くかもしれないと

行動するための重みのある理由が

天秤の上に居並び、

行動を強めて行きます。



完璧でないもの、

つまり不完全なものをいくら集めても

完全に正しい答えとはなりませんし、

不安定要素が完全に埋まることもありません。



そして、悪くすると

理由を集めれば集めるだけ、

問題の原因となっているパターンを

強化することになります。



問題が解決に至らない状態が続く時には、

押しても開かないドアを

押し続けることで開けようとしていないかどうかについて

検討しても良いかもしれません。



そして、押し続けている自分を発見してもなお

押し続けることを求める気持ちがある時、

そこには真に向き合うべき

心の規則を発見することが出来るかもしれません。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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