パニック障害は、
電車、エレベーター内、会議室等の
閉鎖的空間で
突然に強い不安感や恐怖心が湧き上がり、
手足のしびれ、吐き気、
動悸、呼吸困難、めまい等の
何度か襲われることで起きます。
この時に体験する不安感や恐怖感、
身体反応は強烈で、
「このまま倒れて死んでしまうのでは?」と
思えるほどです。
そうした体験をすることで
発作が起きた場面に身を置かなくても
近づくだけで
また症状が起きるのではないかと
強く身構えるようになります。「予期不安」
症状が進むと特定の場面とは関係なく、
予期不安が要因となり、
パニック症状を引き起こすまでになります。
予期不安によって
パニック症状が起きるまでになると、
不安、恐怖の対象が次第に広がり、
一人で外出が出来なくなり、
家に引きこもるまでになることがあります。
このようにパニック症状そのものを
強く不安に感じたり、恐怖に感じるようになると、
特定場面は避けることが出来ますが、
自分の中にある症状は、
遠ざけることが出来ません。
ゆえに、自分の家に居ても突然に発作が生じたり、
常に不安と恐怖から離れることが出来なくなり、
自分の家や部屋に居ても
何かのきっかけで、
突然のパニック発作が生じるようになり、
不安と恐怖から
一人でいることが出来なくなります。
症状を改善するためには、
発作症状を抑えるために
トレーニング的な取り組みであるとか、
医療機関による薬によって
症状を押さえたり緩和することも
大きな助けとなりますが、
特定場面において
強いストレスを感じる本人のものの見方や
考え方を検討し改善することが
一番大切なポイントになります。
動画は、パニック障害を持つクライアントの
発作時に即座に反応して寄り添うように
訓練された犬の行動によって
クライアントの不安や恐怖が緩和し、
発作が治まっていく様子を撮影されたものです。
Panic/Anxiety Service Dog Alert on video.
症状に対しての対処療法的なものではありますが、
動画を見る限りでは、
かなりの成果がありそうに思えます。