法華寺を後にして、次に私達が訪れたのは、
忍辱山圓成寺(にんにくせん・えんじょうじ)です。
無料の駐車場前の道路を隔てた所に
圓成寺の標石があり、標石の脇から降りていくと
私達の圓成寺一番の目的の名勝庭園があります。
有難いことに名勝庭園を無料で拝観することが出来ます。
圓成寺標石
圓成寺庭園(名勝庭園)
標石脇の階段を降りると目の前にバーン!と
いきなり現れる圓成寺名勝庭園。
見ての通りです。
清閑の世界に、苑池と楼門との組み合わせが
とても綺麗です!
そして、もう一度言います。
これが無料で鑑賞できます。
交通の便の影響なのか、先ほどの法華寺も、
ここ圓成寺も拝観者が少なくて不思議です。
苑池と中島
ここの苑池も薄い緑色に濁っています。
京都智積院で得た知識では、あえて緑色に濁らせることで
苑池に周りの景観を綺麗に写し出すことが出来るとのこと。
ここ圓成寺の苑池が緑色に濁っているのも
同じなのかもしれません。
楼門(重要文化財)
十三重石塔 重要美術品
多宝塔
多宝塔の脇の階段を上がると境内への出入り口があります。
拝観料は、400円。
多宝塔横の階段上から
ここ圓成寺の楽しみは、名勝庭園だけでなく
あの伝説の仏師・運慶が手掛けた最古の作品とされている
大日如来像(国宝)を観ることが出来ます。
運慶の作品で最も有名なものとしては、
東大寺の南大門内の左右に設置されている
高さ8・4メートルの金剛力士(仁王)像。
護摩堂
多宝塔
圓成寺・相應殿(そうおうでん)に鎮座する
運慶作の大日如来像(撮影禁止)を拝観させて頂いたのですが、
初期の頃の作品なのかリアルさと迫力と言うよりも
綺麗でまとまりがある像だったのは、
大日如来像だからなのかもしれません。
ここ多宝塔にも平成に模刻されたものがお祀りされていて、
開いている扉から拝観することが出来ました。
楼門と多宝塔
本堂(重要文化財)
本堂の内部は、拝観させて頂けるので
重要文化財の仏像、徳川家の位牌等、
価値あるものですから見逃し厳禁です。
受付で応仁の乱の被害が
ここまで及んでいたと聞き驚きです。
鎮守社 春日堂と白山堂(国宝)
春日堂(かすがどう)と白山堂(はくさんどう)は、
現存最古の春日造の社殿で、
春日大社の旧社殿を拝領したものだそうです。
受付の方が言うには、春日大社の式年遷宮の際に
古い社を取り壊すのではなく寄贈していたそうです。
お食事処 里
圓成寺の標石の脇の階段を降りて直ぐの所にある
お食事処・里で拝観帰りに昼食を頂きました。
観光名所近くに良く見られる
観光客を主のターゲットにしたであろうお食事処なので
味にはそこまで期待していなかったのですが、
予想外、想定外の美味しさで
近くにこのお店があると
私は、何度も通うこと間違いなしです。
天ぷら丼は、玉子でとじられていたご飯の上に
沢山の具材が乗せられ、タコ天が驚く柔らかさで、
ひと噛み、ふた嚙みで白身魚のように身がほぐれました。
ミニうどんは、
今まで味わったことの無い独特の出汁が、
かなり美味くて、ミニにしたことを後悔したほど。
しかも料金は、リーズナブルときますから、
圓成寺のお勧めです。