旧大乗院庭園から浮見堂を目指して歩きます。
浮見堂は、大正5年に奈良公園の浅茅ケ原園地内の
鷲池に建てられた六角形の建物で、
屋根は檜皮葺(ひわだぶき)となっています。
滋賀県の琵琶湖湖畔にも似たようなものがあり、
そちらは満月寺浮御堂と呼ばれているそうです。
奈良公園
この日のこの時間、このエリアは、
それほど観光客も地元の人も多くありません。
沖縄県人会の人達が集まり
エイサーを踊ったり、沖縄三線を使って歌を歌ったり、
花見のような集会を行っていました。
奈良公園の浮見堂に向かうエリアを歩いていると
「このようなコースを横切るクリークに打ち込んだなあ。」
なんて、ゴルフ場を歩いている気持ちになりました。
はたと思ったのですが、
先ほどの旧大乗院庭園の規模を大きくしたら
奈良公園になるような気もして、
わざわざ旧大乗院庭園を訪れなくてもとなるのかと。。。
奈良公園、良い場所ですねえ。
奥に見える木(何の木か分かりません。)が
立ち並んだ景観は
他では見たことがないようなものだったので
お気に入りの景観の一つです。
浮見堂
私は、初めて浮御堂を訪れます。
浮見堂・高円山が眺望できる鷲池湖畔の景観は、
奈良県の景観資産に指定されているようです。
浮見堂に架かる橋を渡り堂内に立ち入ると、
ちょっとした木造りの長椅子も設置されていて
腰を下ろして休憩も出来るようになっています。
京都でもよく見かけましたが、
最近の結婚の記念撮影は、カメラ・スタジオだけでなく
このような美しい場所でも撮るのが一般的なのでしょうか。
日本的な美しい場所と着物が素晴らしく映えるので、
カメラ・スタジオ内の記念撮影よりも
遥かに良いように思います。
二人に幸あれ!
興福寺 五重塔
こんな景観を目にしたら
世界遺産・興福寺に寄らない訳にはいきません。
(なかなか良い写真が撮れました。)
春日大社 一の鳥居
興福寺へ向かう道中に春日大社の一の鳥居をめっけ!
こんな所に有ったんですね。
この辺りには各国の観光客が溢れています。
京都も奈良もですが、
昔と比べて外国の観光客が増えたなと実感します。
恒例の鹿煎餅だったのですが、
この日の興福寺界隈の鹿は、
どうしたことか鹿煎餅を食べてくれません。
酷いのになると一口含んで吐き出しやがった。
「おい、お前それはないやろ。」
ようやく食べてくれた鹿も
写真の鹿の表情を見てもらえれば分かるように、
「仕方ないから食べてやるよ。」的な感じ。
他の観光客から一杯もらって
お腹一杯だったのかもしれないな。。。と、
イソップの「すっぱい葡萄」の話のように
相手にされなかった自分を慰める。
世界遺産 興福寺 東金堂(国宝)
世界遺産・興福寺は、2度目の訪問となります。
前回の訪問の時に入館したので
今回は入館しませんでしたが、
興福寺の国宝館は、一見の価値ありです。
興福寺 五重塔(国宝)
興福寺の五重塔は、日本に現存する木造の五重塔の中で
2番目の高さを誇り威厳、迫力満点です。
5月8日(火)9日(水)に
第76期・将棋名人戦3局(佐藤天彦名人対羽生善治竜王)が、
ここ興福寺で行われるようです。
今回の興福寺の言葉は、
『徳行のある人の香りは 神々の間に最上の匂いを放つ』
前回の訪問の時の言葉は、
『この世に変化せぬものは無いと知るとき苦は離れていく』
南円堂(重要文化財)
興福寺 三重塔(国宝)
五重塔と比べれば三重塔は、迫力不足ですが、
こちらも国宝。
興福寺 北円堂(国宝)
建物の大きさは南円堂の方が大きいのですが、
国宝は、こちらの北円堂。
興福寺の桜。桜だと思う。
葉っぱの感じが違うような気も。。。
違うのかな。これ桜だと思うのですが。。。
興福寺 東金堂と五重塔の国宝揃い踏み
北円堂の辺りから撮影したのですが、
興福寺の国宝二つの建物を写したこの写真は、
我ながら良い写真を撮れたように思います。
2018年の10月?
と書かれていたように思うのですが、
前回の訪問時も工事中だった中金堂が
ようやく完成するらしいので
3度目の訪問をしたいと思っています。
五十二段
通称「五十二段」とよばれるこの石段は、
猿沢池から興福寺の南大門跡へと続く階段で、
その名の通り五十二段あります。
大乗仏教の教えの中にある
菩薩の修行の五十二の階位があることを
階段で表しているようです。
「采女伝説」
猿沢池の有名な「采女伝説」。
天平時代に采女として宮中に仕えていた
春姫という美女が天皇に見初められ寵愛を受けたが
その気持ちが薄れてしまったことを悲観した春姫は、
猿沢池に身を投げたと伝えられています。
猿沢池
捕えた魚や獣を池や野に放つことで殺生を戒め、
万物の生命を慈しむ『放生会』と言う儀式が仏教にはあって
猿沢池は、天平時代に興福寺での放生会を行うために
造られた池で一周が350mの人工池。
ここも昔は興福寺の敷地内だったそうです。
まだ少し時間的にゆとりがあるのですが、
今回の名所巡り奈良編は、
ここ興福寺で終了して帰路に就きます。
今回は天候も良く
神戸を朝7時過ぎに出発したので
余裕をもって5か所を巡ることが出来ました。
いつもお世話になる友人に感謝。
私のブログに訪問して頂いた方に感謝。
末広がりを表現する方法で8という数字は縁起が良いとされています
占いの世界でも当たるも八卦
当たらぬも八卦と「八」の数字が使われています
奴に何故、奈良は六角が多いのでしょうか
6という数字にも何か意味があるのかと思うと、奈良は特別な都だったのでしょうか?
タイムスリップの達人様へ
それと8と言う数字が仏教に深く関わる意味があるとか聞きますが、興福寺の南円堂、北円堂は八角形なのに円堂と名前が付いているように、本当は、八角形ではなく円形の建物を作りたかったのではないかと思うので、8角形に拘って建築したのではなく円形より建築しやすい形にしたように思います。
これに関して本当の所は分かりませんが。。。
奈良県の飛鳥寺が日本で最初の本格的な伽藍配置の大寺院と言われていますので、日本の仏教にとって奈良は特別の都と言えるかもしれません。