悩みがある時、
友人、知人に相談をする人、心の専門家に相談する人、
そして、書店に並ぶ書籍に解を求める人もいるのではないかと思います。
個人が書籍や教本に解を求め時には少しの注意を払ってください。
その理由は、人はその時の自分の思うところと一致するものに
ついつい気持ちが奪われがちになるからです。
例えば「三度目の正直。」と「二度あることは三度ある。」
と言うように全く逆の意味を成すものもあります。
その時の自分の気持ちが前向きであれば、
三度目のは、「今度は成功する番だ。」と力が湧くでしょうし、
二度あることは、「弱気になる必要はない今度も成功する。」と
その勢いを増すことになるでしょう。
しかし、その時の自分の気持ちが後ろ向きであれば、
三度目のは、
「今まで何とか上手く言ったけれども調子に乗ってはいけない。」ですし、
二度あることはは、
「今まで失敗したのだから次も失敗するからやめよう。」となるでしょう。
同じ言葉が、行動を促す言葉となったり行動を自粛する言葉となったりして、
受け手側の心の状態によって解釈の仕方が変わります。
消極的な自分を変えたいと思っていたのに、
消極的な行動を後押しするような書籍や教本を手にして、
「そうだよなあ。」と納得したり、
苦しい今を立て直すための一冊の本を手に取るはずが、
書かれている内容を逆の理解、解釈してしまったり、
肝心な部分が頭に残らなかったりすると、
自分のマイナス面を確認するためのものになりかねません。
「生兵法は大怪我の基」にならないよう注意をしましょう。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計