心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

ペーシングとリーディング

2010年06月14日 | 心理カウンセリング





誰かが言っていたのですが、

ヒナが卵から孵る時に、

親鳥が卵の殻を砕く援助を行うそうですが、

早すぎず、遅すぎず、手を?くちばしを出し過ぎず、

絶妙な援助をおこなうそうです。



初回面接で相談者の方から

お話をお聞きすることで、

その心の問題は、どのような心の規則から起きているのか、

そして、どのような心の規則に書き換える必要があるのか、

ある程度の見当がつきます。



だからと言って、

施療者側が

あなたの心の問題は、いつも~ようにものごとを捉え、

そして、~のように考えてしまう事から起きています。

だから、~のように捉え、~と考えれば良いのです。



というように問題の原因について話をし、

どのような考え方をすれば良いのかについて、

アドバイスすることで解決するならば、

心理療法は、すこぶる簡単なものとなるのですが、

そう上手くはいきません。



何故ならば、提供されるものが、

いくら正しく、適応したものであろうとも、

そのままでは施療者の価値観や考え方を述べているだけに過ぎず、

それらは自分の外にあるものであることから、

「それは分かるけれども………。」で終わってしまいます。



それで終わらないためには、

現在の自分に不適応となってしまっている「心の規則」、

それに変わる新しい適応した「心の規則」を、

本人、自らが発見してもらう必要があります。



自分の内側に向かい、

自分の内側にあるものを感じ取り、

自分の内側にあるものを始動させることが出来ます。



しかし、ただ本人自らが発見する必要があると言って、

その全てを本人にまる投げするという事ではありません。



もし、それで心の問題が解決するのであるなら、

心理療法を受ける必要が無かったはずなのです。



ですから、心理療法を提供する側の行う事は、

気持ちが向かう方向が解決のために

必要な方向を提供したり、

解決のための方向から離れないように、

遠ざからないように注意深くサポートをし、



さらに、発見したものが

現在の本人にとってただの理想ではなく、

より現実的なものであるかどうかを確認することを求めます。



この時、早く解決をしてもらいたいという想いに駆られて、

施療する側がしゃしゃり出てしまうと、

それは外側にあるもので終わりますし、

まる投げになってしまっても、

内側に宿る力の始動のための、

効果的な刺激とはなり得ません。



これもまた、催眠誘導と同じです。

誘導者の想いと都合だけで誘導を進めても

十分な催眠状態に被験者を上手く導くことが出来ませんし、

慎重になり過ぎても上手く導くことが出来ません。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計




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