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心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

大前提として

2010年05月08日 | 雑感・愚見


この方は、WBCスーパーバンタム級を
初防衛から4回連続でKO防衛を果たした「西岡利晃」さんです。
レフティー・モンスターという称号の通り、
見事な左ストレート一発で試合は決まりました。

この方は、世界に4度挑戦し4度破れています。
しかも、その間にアキレスけん断裂という大怪我にも見舞われています。
周りから引退をささやかれることもあったようですが、
肉体的、精神的なそれらを乗り越えています。

以前、西岡選手がTVで興味ひかれることを語っていました。
「途中、ボクシングを止めようとは思わなかったんですか。」
との問いかけに対して、
「いや、僕は絶対に世界チャンピオンになれると思っていたんですよね。」

何かを成し遂げるには、
まず、それが出来ると信じることであると言うと、
チョット無理やり、力づくな感じがして、
私的にはあまり好きな言い方ではありません。

私は、何かを成し遂げた人の多くは、
力づくではなく、無理やりではなく、自然な感じで、
それを達成することが出来るはずだという感覚を持っていたと信じています。

その感覚は、それだけのことが出来る能力が備わっていること知らせる
無意識からのメッセージによるものなのかもしれませんし、
良い意味での馬鹿な部分によって思い込んでしまったことによるものかもしれません。

そんな感覚を得ることが出来るものと出会えた人は、
その道で随分高い所まで登りつめていくはずです。

そんな感覚を得ることが出来るものと、もう出会えていれば良いのですが、
そのような感覚を得たいと欲しているのであれば、
ただ出会えることを期待するだけではなく、
トップダウン方式ではなく、ボトムアップ方式をとることで可能になります。

何かに対して、その感覚を得るために今の自分に不足しているものは何だろう。
今の自分がその能力を備えているとするならば、
今していないことで何をしているだろうか。
それをするためには、今の自分のレベルは足りているか。
足りていないならば、まず、何をレベルアップすれば良いのか。

のように、その感覚が自分にやって来るのを待つのではなく、
その感覚が持てる自分に近づいていくことになります。

心の問題や悩みも同じです。
自分は変わることが出来ないと固く信じている人は、
自分を変えることなど出来るはずはありません。
そして、変われない理由をこれでもかと発見します。

心の問題や悩みを克服するための大前提。
自分は変わることが出来る。
自分の苦しみや辛さから抜け出すことが出来る。
そして、今、変わることを望んでいること。
まず、それ無には何に取り組んでも、どう取り組んでも、
その取り組みは上滑りだけをして徒労に終わります。

一人一人が、その能力を持っていることを
私は当たり前のように信じています。後は・・・。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

カタルシス効果

2010年05月06日 | 心理カウンセリング


将来、科学が発展し時空間を自由に行き来することが
出来るようになるまでは、私達には過去も未来も、
記憶と想像によるものでしかなく、
私達の身体は、現在にのみ存在し現在のみが現実です。

しかし、心はいとも簡単に過去や未来へ、
はたまた、ファンタジーの世界へも移動します。
そして、身体が体験している世界よりも、
心が存在し体験している世界が優位となります。

そんな中で私達の行動は、過去の体験から学習したもの、
そして、個人が未来に持つ期待に基づいて決定されることになるのですが。。。

大切な人が亡くなってしまったり、
大好きな人との別れ、仲違い、
大きな失敗や挫折、夢に破れたりした後に、
以前の明るく元気だった頃のように戻れない人がいます。

仕事に復帰し、そつなくこなしているけれども以前とは雰囲気が違う。
仲間と接していても、何か雰囲気が以前とは違う。

そんな場合には、その人の心がまだ悲しい出来事の場面に
今もなお留まっている可能性があります。

その場合、過去の悲しい出来事を乗り越え、
未来への期待を持てるように取り組んでいくことになりますが、
その前に、しておかなければならない事があります。

それは、その人が悲しみと純粋に向き合い、
しっかりと、そして十分に悲しむことです。

罪悪感を持って自分を責めることを意味するものではありません。
他人や結果について怒ることを意味するものではありません。
ただ、純粋に悲しいことを悲しむと言うことです。

それを、何らかの理由で本人が向き合うことを誤魔化したり、
避けたりしている場合には、取り組みが上滑りをして
心が変化することが難しくなります。

トラウマを解消するための一つの段階として、
心に押し込んだ負の感情を吐きだすカタルシス(精神の浄化作用)があります。
それと同じ意味ですね。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

催眠と心理療法

2010年05月05日 | 催眠療法


神戸カウンセリング・ルーム花時計を設立し、はやくも一年が過ぎました。
東京での施療15年+神戸での施療1年。
心理療法に関わって16年となりました。
考えてみれば16年と言うのは凄い期間だと思います。

そして、神戸でカウンセリング・ルームを設立してから、
有難いことに、私のホームページを見て頂き、
有名でもない私を信用して頂き、
カウンセリングの申し込みをして頂いた方には感謝と共に、
全力で取り組み、成果を手にして頂かなくてはと、
責任を重く感じています。

カウンセリングのお問い合わせを頂く方から、
次のような御質問を、時折頂くことがあります。

「カウンセリングと催眠療法も受けたいと思っているのですが、
費用はどうなりますか。」

そこで、カウンセリングと催眠療法は別のものだと誤解されている方も
おられるようなので今回は、そのことについて書かせて頂こうかと思います。

私のブログの内容もそうなのですが、
催眠療法についての記述が少ないように思われている方も
おられるのではないかと思います。

確かに今までのブログの内容は、催眠催眠したものではないのですが、
実は、私の考える所の催眠療法について書かせて頂いています。

「誰にも言えない事を打ち明けることが出来てスッキリとしました。」

このようなことを目的に訪れて頂く方も大歓迎なのですが、
少なくとも私の所では、一時的に心が軽くなることを目的とするのではなく、
今までの自分(今までの心の規則)から、新しい自分(新しい心の規則)へと
チェンジし、恒久的な成果を手にして頂くことがメインとしています。

そのための手法として、各種心理療法の技法を役立てますし、
催眠誘導を了承頂ければ催眠トランス状態を役立てていきます。

そして、催眠誘導を了承頂ければ催眠状態の中で、カウンセリングを進めますし、
催眠状態の中で、各心理療法の技法を役立てます。

ですから、神戸カウンセリング・ルーム花時計の施療を
お申込み頂いた時点で、カウンセリング、心理療法、催眠療法の全てに
お申込み頂いたことになりますから、
催眠を希望される場合、新たにお申込みして頂く必要はありません。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

解決の方法は、

2010年05月04日 | 心理カウンセリング


「対人緊張/恐怖」「パニック障害」といったように
心の悩みや問題に名称を付けて分けられていますが、
悩みや問題を解決するために、これらは重要な意味を持っていません。
それらの名称には実体がないからです。

これらは、最大公約数のようなもので
「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりになりましたか。」
「はい。日本料理を。」
と同じです。

アジの塩焼きや親子丼は実体がありますが、
日本料理と言うのは総称でしかなく料理の名前ではありませんので、
それをそのまま扱うことは出来ません。

これは、あとは板長におまかせにしますの意味なのでしょうか。
料理の場合、そうであるのなら、
それはそれでしっかりとした仕事は出来ますが、
心理療法の場合は、そうはいきません。

あえてやるとするならば、

催眠療法の場合は、「あなたは~の時、リラックスしたままでいます。」
と暗示を入れてみたり、イメージをしてもらったり、
心理療法の場合は、「気にし過ぎることを止めましょう。」とか、
「あまり思い詰めないようにしましょう。」とかになるのかもしれませんが、
ぼやけ過ぎて恒久的な効果を求めることは出来ません。

また、何処かで学んだ知識で、
「あなたは、~のような幼少期を送ったんではないでしょうか。」
「あなたの性格は、~の傾向があります」
と占い的に言い当てることが解決には結びつきませんし、

この症状は、確かこうだったなと本や講座で学んだものに当てはめて
行おうとすると、心理療法者の描いた台本の演者にしてしまいかねません。

心の悩みや問題を何かの名称でグループ分けし、
それらについて考えることと、
心の悩みや問題を解決するための取り組みとは似て非なるものです。

ある映画のセリフで、事件は現場で起きているというのがありましたが、
相談に訪れた方の悩みや問題は、
誰かが書いた本の中や論文の中ではなく眼の前にあります。

訪れた人の心の悩みや問題を解決するためには、
眼の前の、その人の話すことが、
どんな本よりも、どんな論文よりも重要であり、
優先順位を取り違えないようにしなくてはなりません。

本当に素晴らしいことに、そして、ありがたいことに、
悩みや問題を解決をしようと決意してルームに訪れてくれる全ての方は、
その一人一人の違う解決方法と、
そのために必要な力を携えて来てくれているものです。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

分からんもの

2010年05月02日 | 心理カウンセリング


私達の外側には無限広がる宇宙があります。
この宇宙は「ビックバン」というとてつもない爆発によって
誕生したと言われています。
最近、この説に少し追加された考えがあります。

それは、宇宙の誕生はビックバンによっては変わりませんが、
その時、私達が存在している宇宙だけが誕生したのではなく、
その他にも宇宙が誕生して、宇宙は複数存在すると言う説が現れました。

こうなると昔のSF映画にあったパラレルワールドの世界です。
もう何が何やら訳が分からない世界です。

英語の宇宙の意味であるユニバーサルには、
一つのと言う意味があるようですが、
この新説が事実だとすると、単語が変わる?

そして、私達の内側にあるのが意識と無意識。
この無意識も結構深く広いと考えられていて、
フロイトから始めりユングが唱えた集合的無意識の説が発展し、
深層無意識は全ての生物と繋がっているとなり、
さらには、宇宙の隅々にまで繋がっているとか。

これは複数の宇宙が存在すると言う説よりも、
もっと不確かな説であるとは思いますが、
無意識はとにかく広く深いと言うことを言っているのでしょう。
あくまでも一つの考え方です。

無意識が、そんな深くて広い世界だとすると、
群盲象を撫でる程度では済まされるはずはなく、
無意識の仕組みを、したりがおで語ること事態、
どうかということになる。

宇宙も無意識も今のところハッキリと良く分からんものなのです。

だから私が思うにはです。
心理療法の場合、心理療法を提供する側は、
無意識の仕組みなんていうの知ろうとするよりも、
眼の前のその人に何に対してブレーキをかけているのか、
何に対してアクセルを踏んでいるのかが分かることの方が大切で、

そして、心理療法を提供する側は、
相談者の訴えを何かの理論や知識を当てはめて考えても意味などなく、
何を伝えようとしているのかを聞きとる力と、
ブレーキとアクセルが何についてなのか、
紐解くために効果的な質問力の方がずっと大切なものだと考えています。

これも言うがやすしなんですが、
心理療法の進展が留まったように思える時には、
その答えは心理療法を提供する者の頭の中にはなく、
その解は、いつも眼の前のその人の中にあるものです。

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