全ての経験には無駄なものなんか何一つ無い。
「あれがあったからこそ今がある。」
と思えるためには、それを自分の血と肉とする決意と覚悟を持てば、
全てが価値在るものとなる魔法をかけることが出来る。
どんなに辛くて苦しい出来事さえも、どんなに悲しい出来事さえも、
自分がしでかした過ちでさえも、思い出したくもない出来事さえも。
しかし、そのような自分であることは素晴らしいとは思いますが、
その決意と覚悟を持てる境地に至ることは簡単ではないかもしれません。
そして、そのような自分であることを強要し、
そうでない自分を責めることは、それ以上に愚かな事です。
その境地に達することが難しい出来事であるならば、
それを、その時、力づくで、無理やりに、
血と肉とするよう自分に言い聞かせても、
ただ心の混乱を招くだけとなるかもしれません。
であるのなら、今しばらく心の箱にそっとしまっておく。
ただ、そっとしまっておいてみる。
一番悲しいことは、やってほしくないことは、
あの時、あれがなければ、自分がああしていたら、
自分にあれがあったら、自分にあれが無ければ、
と、自分にないもの、もうどうしようもないことに、
心のエネルギーを向け続けてしまう事。
これをどれだけ続けても何も変えることが出来ません。
何も生み出すことが出来ません。
自分が持てるもの、自分がやれるものを見えなくしてしまいます。
全ての経験をゴールドに変える錬金術師の能力を持つ以上に、
仕切り直す力は、大切なことかもしれません。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計