2018年 アメリカの著名な60歳の女性登山家が
自宅で階段から落ちて亡くなりました。
彼女は、1996年にエベレスト登山で
10人中8人は死亡するという遭難事故で
奇跡的に生還した一人だったようです。
高齢者が階段から落ちて死亡したり、
足などを骨折すると治癒するまでの長い期間
ベットの上で過ごしたり車いすを利用することになります。
そのことで筋力や体力が落ちて寝たきりとなり、
急激に生きる力を失ってしまう例が良くあるようです。
骨折さえしなければ、
まだまだ元気で生きられたはずなのにです。
高齢者にとって骨折は命に関わる危険な怪我です。
確か樹木希林さんも知人宅の階段から落ちたことが
その寿命を短くした大きな原因となりました。
私達は危険な状況に置かれると生存本能がフル稼働して、
細心に注意を払い慎重に行動することが多いので
大きな痛手を負わずに乗り切ることも多々あったりします。
しかし、何度も昇り降りした自宅の階段、
何度も行き来した場所を歩いている時、
毎日、使用して馴れしたんだベット等々については、
どうしても注意を払うことが薄れてしまったり、
また状況や物そのものは何一つ変わっていなくても、
高齢者になってくると日々少しずつ自覚なく筋力が衰えたり、
感覚が違ってきたりすることで注意を払っていたとしても
頭で描いている動作とは身体の動きが微妙に違ってきたりして、
ある日、ある時の思わぬ転倒や転落に繋がっていきます。
まだ自分は若いので大丈夫と思うかもしれませんが、
個人差はありますが20代がピークとなり、
それ以降から老化が始まっていると言われているので
まだまだ自分とは関係のない話とは言えないかも知れません。
また、何度も運転して通った道、やり慣れた仕事、毎日の調理、
長く付き合いのあるパートナー、危険を伴うスポーツ、
気を許し始めた知人や上司への言動等々、
慣れていない時よりも少しは出来るようになったり、
気を許し始めたりする頃の方が、
大きな事故や大きな失敗へと繋がることが多いようです。