日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

大丈夫でしょうか?-耐震強度偽造マンション-

2006-02-01 21:54:42 | Weblog
エントリー原稿を書いている最中に、関東地方で震度4程度の地震があったよう。
「耐震強度偽装マンション」に、転居先も決まらず現在も住んでいらっしゃる方々は、大丈夫だったのでしょうか?

先週から今週にかけ、この問題についても大きな動きがあった。
ひとつは、偽装と見抜かなかった自治体に対してヒューザーが、「損害賠償」を起こした事。
翌日には、同じくヒューザーの小嶋社長が、検査会社イーホームズとイーホームズ社長に対して「名誉毀損」を訴えたこと。
イロイロな意見や考えが世間にはあると思うが、どう見ても「お門違い」というか、責任逃れのポーズにしか見えない。
何でも自治体に対する損害賠償申請にかかった印紙代だけでも、2千万らしい。
その2千万を、被害者住民の保障に当てるという発想は、無いのだろうか?

もちろん、被害者住民も黙ってはいない。
ヒューザーに対して「破産申請」をしている。
これは、やむおえないだろう。
相手が、交渉の場にのらないのだから。

こんなことをウダウダやっている間にも、地震は容赦なくやってくる。
だから、早い解決が必要なのだ。
石原さんも、「オリンピック誘致だ」、「中国はけしからん」などと言っている暇があったら、都民の生活基盤のことも考えたら?と思ってしまう。

市場がNOといっているのに・・・-米国産牛肉問題-

2006-02-01 21:40:42 | ビジネス
昨日のエントリー「お粗末な・・・トリノオリンピック」にコメントを下さったStar Prince JUGEMの「星の王子様」、ありがとうございました。
日本ボブスレーチームの出場が、決まった良かったですね。
スピードスケートの安田選手が、可哀想です。
何でも、最初の選考基準のタイムはクリアーしているのに「参加人数が多くなり、選考タイムを引き上げ」たために、参加資格がなくなったとか。
こういうことが、世界最高の大会で行われるというのは、本当にお粗末なことです。

米国産牛肉に危険部位があったとして、輸入禁止になって1週間以上となった。
牛丼店チェーンや、一部の外食企業での混乱があったようだが、概ね日本の消費者の反応は冷静のようだ。
どうやら、禁止期間約2年間で「牛肉との上手な付き合い方」を、それぞれ持つようになってしまったようだ。
「値段の高い国産牛肉を食べるのは、月に1、2回。他は魚や豚、鶏肉などで十分。それより困るのは、野菜の高騰」という主婦の声も、テレビのニュースで見たことがある。

考えてみれば、バブルの頃くらいから牛肉を食べることが普通になってきたが、それ以前は牛肉の料理は基本的に「ハレの食事」だったような気がする。
唯一庶民の牛肉料理といえば「肉じゃが」くらい。
それでも十分に、美味しい食事を楽しんできた。
まして、今は「食の欧米化が、生活習慣病へ繋がる」と言われ、バブル以前の一昔前の食事に注目が集まっている。
その一例が、「正食」と言われる「マクロビオティック」なのだろう。

ところが、輸出国の米国はそう思っていないようだ。
「美味しい米国産牛肉を、日本の市場に出さないのは問題だ」ということらしい。
「美味しい」かどうかは、味覚の問題だと思うのだが・・・。
本音のところは、米国の畜産農家に対する政策だろう。
このような問題が起きる前までは、対日本への輸出額は年々伸びていたはずだから。
でもね~、日本の市場=消費者がNOといっているのだから、政治的な解決を求めても意味が無いのですが・・・。
「マーケティング」という実学を体系づけたのは、アメリカで活躍しているコトラーやレビット、そして「現代経営学の父」といわれたドラッガーなど。
彼らは、今のゴリ押し状態をみてなんと思っているのか?
お隣の中国は「俺様真ん中思想」で、何かと文句を言ってくる。
米国も結局のところ、「俺様一国主義」というところなのだろうか?

それにしても、朝日新聞讀賣新聞では、同じ内容でもこれだけ見出しが違うことにもややビックリ。
朝日新聞の見出しは、チョッと読み違えそうになりました(汗)。