日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

胸を張って帰ってきて欲しい

2006-02-13 06:55:08 | スポーツ
トリノオリンピックが、開幕した。
メダル期待の競技が、次々と登場し、深夜~明け方の試合を観戦した人も多いかも知れない。
しかし・・・なかなか日ごろの努力が、実っていないようだ。
特に、スノーボード男子の成田選手などは、チョッとしたミスで下位に・・・。
泣きじゃくり、悔しがっていた。
モーグル女子の上村愛子選手についても、上村選手しかできない「大技」はほぼ成功したのに、メダルにはとどかなかった様だ。
メダル獲得ができなくても、胸を張って帰ってきて欲しい。

メダルにとどかなかった理由は、イロイロあると思う。
ただ、メディアの取り上げ方にも・・・という気がしている。
以前ほどではないように思うのだが、注目スポーツや選手にはメディアが殺到し、「メダル、メダル」という傾向がある。
メダルを逃した、上村選手の場合「彼女しかできない大技で、メダル確実」のような報道がされていた。
現実は、「技」よりもスキー本来の「スピード」の方が、メダル獲得には必要だったのだ。
もちろん、報道をする側には「スピード」という前提があった上での、記事だったのかも知れない。
だが、「オリンピック大好き」日本人にとっては、多くの競技は普段接することがないため、競技の基準となっているものが分からないまま、メディアから提供される情報だけで「そうなのか~」と、過剰な期待をしてしまっているのではないだろうか?

普段、世界のトップレベルで競技をしている選手たちは、メダルにとどかなかった理由を既に自分なりに分析をしているだろう。
そして、それを次のステップとして受け止め始めているのではないか?
どうか、胸を張って帰ってきて欲しい。