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「兄弟対決」-ユニフォームにも注目-

2006-07-06 19:11:15 | スポーツ
日本時間午前4時から行われた、W杯ポルトガル対フランス。
結果はご存知のとおり。
フランスが2大会ぶりに、イタリアとの決勝戦に臨むことになった。

W杯という舞台は、スポーツメーカーにとっても「晴れ舞台」だ。
特にユニフォームは、最新機能が隠れているといわれている。
もちろん、選手たちが使用するスパイクや試合で使われるボールなども、W杯という舞台で進化すると、言われている。
おそらく、オリンピックという舞台も、陸上競技や水泳などは同じだろう。

そこで、今回の決勝戦を見てみると・・・。
イタリアのユニフォームを提供しているのは、「プーマ」。
フランスは「アディダス」だ。
実はこの2社、本社はどちらもドイツにある。
それだけではなく、元々は兄弟で始めたスポーツメーカーが、喧嘩別れして出来きた企業である。
ややコア?なサッカーファンの間では有名な話だが、今書店に行くと「アディダスvsプーマ」というタイトルの本が、平置きになっている。

今回ベスト4に進出した代表ユニフォームのメーカーを、見てみるとアディダス2社(ドイツ、フランス)、プーマ1社(イタリア)、ナイキ1社(ポルトガル)だった。
サッカーの分野での、ナイキの躍進は著しい。
先日引退を表明した中田英寿選手他、日本代表選手の間でもナイキのスパイクを使用している選手は、少なくない。
殆どの選手は、「アドバイザリー契約」をしメーカーからシューズだけではなくトレーニングウェアなどの提供を受けている。
メーカー側は、いかにスター選手とアドバイザリー契約、有名クラブや代表チームのサポート契約をして、顧客を獲得し市場を拡げていくのかということに、凌ぎを削っている。

時には、このような視点でスポーツビジネスの裏側を観てみてはいかがだろう?
ちなみに、今回使用されているボールは日本のメーカー「モルテン」の、技術協力といわれている。