日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

浴衣にこだわってみる

2006-07-19 22:15:51 | ライフスタイル
一昨日のエントリ「大丈夫か?名古屋のモノづくり」にトラックバックを下さった、「Lawとバット」さんありがとうございました。
確かに、自動車と言う膨大な部品で成り立っている工業製品に1台の不具合が起きたからといって、即リコールと言うわけにはいかないでしょう。
ただ問題なのは、企業姿勢だと思います。
新聞などの報道によれば、不具合があった頃は当時の副社長まで知っていて、対象車種に対する情報開示に準じる行動があったとは思えないこと。そして何よりも今回の事故発覚後、トヨタ自動車と言う企業が「ダンマリ」を決め込んでしまっていることが、問題なのだと思います。
もう一社のパロマについては、最初の「当社のミスではなく、改造によるもの」記者会見から、一転今日の新聞にはお詫びと対象機種の案内が掲載されていた。
しかし、時既に遅しという気がする。
社長さんは「危機を前に逃げ出すのではなく、この危機を乗り越え信頼回復をするのが私の仕事だ」的発言をされていたが、その道はより一層厳しいものにしてしまったように感じるのだが・・・。

今日、久しぶりに呉服店を幾つか見て回った。
目的は「浴衣」だ。
母が元気な頃は、数年に一回浴衣を縫ってくれたりしていたのだが、ここ15年以上新しい浴衣とはご無沙汰していた。
特に欲しい!というわけではなかったのだが、どうも最近気になることがあってみて回ることにしたのだ。
その「気になること」というのは、浴衣の柄行。
最近の浴衣は、とにかくカラフルで柄行も季節感よりも華やかさ重視、と言う気がしていた。
だからこそ、キリッとした古典的で季節感のある柄行の浴衣を見たい、と思ったのだ。
しかし・・・その願いは、ものの見事に打ち砕かれた。
昨年よりも、華やか度もカラフルさもパワーアップ。
確かに、10代半ばのお嬢さんが着るとすれば、可愛いのかも知れないのだが、それは「幼い可愛らしさ」だ。
価格もユニクロなら5千円もあれば、フルコーディネートできる。
デザイナーズ浴衣なら3万円くらいだろうか?

何故、このようなことを気にするのかといえば、「浴衣」の涼やかさなどが無くなり、安っぽいファッション性だけが目立つような気がするからなのだ。
梅雨画明け、各地で花火大会や夏祭りで浴衣姿のお嬢さんたちを見かけるようになる。
その時、安っぽいファッションとしての浴衣を着ているお嬢さんを見ると、そのお嬢さんまでもが安っぽく見えてしまう。
年々その安っぽさ度が、増加傾向にあるような気がしてたまらない。
あくまでも、主観の問題と言ってしまえばそれまでなのだが、「浴衣」本来の湯上りの清々しいお嬢さんたちが、見たいと思っている。
もちろん、うなじも涼やかに、ペデュキュアなどしていない素足に下駄と言う姿だ。
その感覚は「オヤジ」的だと笑われそうだが、「見た目」も大切にして欲しいと受け取ってもらいたい。
ただ、マーケティング的には「市場のニーズを分析した結果が、今の状況だ」と言われると、分かっているつもりなのだが・・・。