「お一人様」市場は広がるか？

毎日新聞のＷＥＢサイトに１人カラオケ：ストレス解消に練習に、「ヒトカラ」増えるいう、記事が掲載されている。

しばらく前から、女性の宿泊などで話題になっていた「お一人様」。
特に都市部のホテルなどでは、週末、女性ひとりでホテル内のエステやスポーツジムを利用できるプランを次々と打ち出し、評判が良い。
それを受けてというわけなのだろう、昨年当たりからは「男性のお一人様宿泊プラン」も、エグゼクティブ・ビジネスマン(というべきなのか？)に人気があるという。
金曜日の夜は、ゆっくりとホテルのバーやルームサービスでお酒を楽しんで、土曜日の朝、ホテル内のプールやスポーツジムで体を動かし、マッサージをしてもらってリフレッシュする、という宿泊プランだ。
少し足を伸ばして、温泉地での同様の宿泊プランも人気があるのではないか？と、考えている。
温泉に入って、食事をし宿泊をしてもらうだけなら「お一人様」は、コスト的には割に合わないかも知れないが、「ひとりの時間を提供」しつつ、複合的に施設を利用してもらうことで、ある程度は採算が取れるのではないだろうか？
その意味で、伊豆の温泉で実施している「かかりつけ湯」という提案は、おもしろいと思っている。

ただ、今回の「ヒトカラ」はもっと身近で手軽な「お一人様」だ。
一時期、いたるところにあったカラオケボックスだが、今は人気のあるレジャー施設ではない。
というのも、主な利用者であった若年層の利用が激減したからだった。
友達とカラオケボックスに集まってワイワイ騒ぐより、携帯電話の電話代を優先させたからと言われている。
その生き残りとして、「ヒトカラ(ひとりカラオケ)」という、市場に目をつけたというわけだ。

「お一人様」のキーとなるモノは、「癒し」とか「ストレス発散」だ。
普段から、誰かと一緒という時間の多いサラリーマンやＯＬからすると、「他人ととあわせる」コトばかりで、自分の思い通りになると言うコトは稀だろう。
そのストレスを発散させ、思い通りに時間を過ごすことが、「こころのコリ」を和らげるコトになるのだ。

「お一人様」は、今のストレス社会には重要なコトかもしれない。
「ストレス」という「こころのコリ」をほぐし、リフレッシュしてコミュニケーション能力をアップさせるために、「お一人様」市場はあるのではないだろうか？