日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政治は空転しても、生活者の日々は変わらず

2007-11-05 21:38:11 | 徒然
今日のニュースは、民主党の小沢さん一色だ。
先週末、風邪を引いたらしくくしゃみと鼻水に悩まされながら、(仕事もできず)ボーっと昼間テレビを見ていたら、某球団の影のオーナー系の放送局では「小沢さん」の話ばかりしていた。
福田さんの「福」の字も出てこない。
「大連立を持ちかけ、断った」に始まり、「この混迷する民主党は日本の政治に大きな影響を与える」と、小沢さんや民主党が政治の空白を生んでいるかのようなコメントや番組構成。
「さすが大連立を橋渡しをしたと、噂される系列局だけのことはある」と思えるほどだった。

しかし、民主党だけが政党ではない。
与党は、この状況に乗じて本来ならニュースのトップとして扱われるであろう案件を、粛々と議決しているのではないだろうか?

実際、今日の中日新聞のWEBサイトには消費税で社会保障財源確保 政府税調の答申骨格と言う記事が、掲載されている。
この秋、値上げラッシュで家計が厳しくなり、冬のボーナスも下がり、実質賃金が目減りしているにも関わらず、消費税で社会保障財源を確保する=消費税アップと言うことを指している、と考えるほうが自然だろう。
生活者の財布に紐は固くなり、消費そのものが冷え込む可能性がある今、このようなことが話しあわれているのだ。

法務大臣の暴言などは追及されることも無く、ウヤムヤの間に忘れ去られてしまうのだろう、と想像している。
民主党がゴタゴタしているのなら、他の野党は存在感を示すチャンスくらいの意気込みで、与党とは違う視点での論戦を期待したいのだが、どうもそんな雰囲気も無い。

表面上、政治が空転していても生活者の日々は過ぎていく。
本当に大切なことは殆ど知らされないまま、政府の都合がよい方向へ粛々と決まっていく。