日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男子がスカートを穿く・・・

2015-08-24 18:49:39 | トレンド

今朝朝食を食べながらFMを聞いていたら、箸を落とさんばかりに驚いたことがあった。
なんでも原宿あたりでは、スカートを穿く男子がいるという。
もちろん「ファッション」として、10代後半~20代前半の男子が穿いているという。
しかも「ブームの兆し」だという話だった。

実は昨年だったと思うのだが、休日地下鉄を利用して出かけたとき、その地下鉄で「スカートらしき物」を穿いている男子を見かけたことがあった。
その時も、相当びっくりしたのだが「これもファッション・・・」と、解釈したコトがあった。
その時は、ブームになるとは思ってもみなかった。

なんでもその「スカート」は、「バンダナスカート」と呼ばれているらしく、実際画像を見ても大判のバンダナを2枚縫い合わせたような感じだ。
WEAR:バンダナスカートのコーディネート(画像)
女性が穿くスカートとは違い、「バンダナスカート」の下には、スキニーのような細いパンツと組み合わせて穿いている。
全体的な印象は、昨年私が地下鉄で見かけた男子も、同様のスタイルだった。

考えてみれば、今では女性のファッションとなっている物が、かつては男性の、しかも貴族のファッションであった、というアイティムが数多くある。
例えば、ハイヒールなどはヒールの高さが富の象徴のように言われた時代があった。
「太陽王」と言われた、ルイ14世の頃だ。
その頃は、フリルやリボン、レースといったモノが、富の象徴であり豪華に着飾ることが「イケテル男子」の基準だった。

そう考えれば、ファッションの先祖返りのようなモノなのかも知れない。
実際、これまでもパリやミラノ、ロンドンなどのメンズコレクションでも「男子のスカート」というのは、登場している。
ただそれらは、「アバンギャルド」という冠が必ずついていたし、あくまでも「コレクションの一部」でしかなかった。
それが、普通の(と言っても、相当ファッションに興味があり、それなりの着こなしができる)男の子が、街中で着るようになるとは思わなかった。
だからと言って、男子の草食化が進んでいる、とは思ってはいない。
むしろ、このようなファッションを受け入れられるほど、日本が平和な国という事だと思っている。

ちなみに、この「バンダナスカート」だが、1着6,000円~8,000円程度するようだ。
そのスカートが、入荷待ち状態になっているという。
裁縫の心得のある方なら、大判のバンダナ2枚を用意して、両端(=脇)を手で縫っても十分な気がする。
色違いや柄違いのバンダナを組み合わせて、手縫いすればもっと個性的で、おしゃれ(かどうかはわからないが)なコーディネートができるのではないだろうか?
そのほうが、ずっと安いだろうし、いざとなったらバンダナとして使う事もできる。
バンダナではないが、手ぬぐいを使って「和風バンダナスカート」という発想もあるのでは?
ただし、一歩間違うと「前掛け」の様に見えてしまうので、「ファッションセンスがある」と思っていても、30代以上の方向きではないようなので、ご注意を。