京都では今日12月13日は「事始め」の日。
舞妓さん芸妓さんたちが、芸事の師匠さんやお世話になっている御茶屋さんへ、新年に向けての挨拶回りをする日。
普段とは違う姿の舞妓さんや芸妓さんの姿を見に、京都まで出かけてきた。
次いでというわけでもないのだが、丁度清水寺ではスターウォーズ「覚醒」のヒット祈願?の「スターウォーズ版・風神雷神図」も公開されてたので、おそらく今後見ることはないだろう!という思いもあり、見に行くことにした。
清水寺:スターウォーズ「覚醒」の公開を記念して特別展示
朝、10時を過ぎたころに清水寺に到着したのだが、境内のあちらこちらで着物姿の若い男女を見かける。
「正月でもないのになぜ???」と思っていたら、中国人観光客たちだった。
どうやら、「着物で京都を歩く」という宿泊プランか観光プランが、組み込まれているらしく、きちんと着付けがしてあるだけではなく、女性は着物姿に合うように髪の毛もセットされていた。
歩き方のぎこちなさは、今時の日本の若いお嬢さんと同じ。
その後も、京都の有名観光地と呼ばれそうなところでは、同じように「着物姿」の若い女性の姿を見かけた。
日本人向けに、「着物レンタル+着付け+ヘアーセット」という「観光プラン」は、数年前からあった。
ただ、坂が多かったり、有名観光地そのものが着物で歩くには不便だったりするコトが多く、見かけることはあまり多くなかったような気がした(私が、あまり有名観光地に行かない、ということもあったかもしれないのだが)。
そんな日本人にやや敬遠されたかもしれない、観光プランが実は中国人観光客には大人気になっている、ということを実感したのだ。
「着物を着る」ということ自体、日本人女性であっても「特別なこと」になりつつあると思う。
確かに、ちょっとした「着物ブーム」のようなことは起きてはいる。
若い女性向けの「着物雑誌」なども数年前に創刊され、これまでのような「格式ばった着物」ではなく、「カジュアル感のある、洋服感覚に近い着物のコーディネート」という提案をしていて、人気になっている。
そのような日本人の感覚ではなく、中国人観光客はむしろ「格式ばった着物」を着るコトが「異文化体験」のような楽しさをもって、楽しんでいるように思えたのだった。
「爆買い」というのは、今年の流行語大賞にも選ばれた言葉だが、すでに「爆買い」だけでは物足りず、新しい何かを求め始めているのではないだろうか。
それが「着物を着て街を歩く」ということのような、気がした。