近所のコンビニの前を通ったら「1DAY自動車保険 500円」という、幟がはためいていた。
なるほど、このような需要があったのか?!と、感心した。
毎朝聞いているFM番組のラジオCMに、以下のような内容のものがある。
「私の1週間は、日曜日ドライブか買い物。月曜日から金曜日は車庫。土曜日買い物か車庫」という内容のラジオCM。
お分かりだと思うのだが、この「私」というのは自家用車のこと。
通勤などで、毎日自動車を使われる方がいる反面、上述したような週末だけしか使わない、という方も多いだろう。
特に都市部では、公共交通機関が十二分に整備されているので、自家用車を持っていても週末くらいしか運転をしない。週末だけでも運転をすればよいほうで、月のうち数えるほどしか運転をしない、という方もいらっしゃるだろう。
そのようなドライバーを意識して、「走行距離に応じた保険料」を謳う自動車保険が10年くらい前から登場している。
主に、ネット通販の自動車保険のようだが、ほとんど運転をしないのに以前からあるような自動車保険に対して、不満がある契約者がいてもおかしくはないだろう。
事実、いわゆる「カタカナ損保」と呼ばれる、外資系が主だった「走行距離に合わせた保険料」という自動車保険は、今では一般的に知られるようになってきた。
そのように考えると「自動車を運転する時だけ」という、保険の需要があってもおかしくはない。
車を所有すると、様々な税金や維持費がかかるが、カーシェアやレンタカーのように「必要な時だけ借りる」という方法であれば、そのための費用は随分抑えられる。
そしてこのような方法で、クルマを運転する人は少しづつ、増えてきているのではないだろうか?
近所にあるコインパーキングに置いてある「カーシェア用自動車」は、週末になると借り出されていることが多いらしく、あまり見るコトがないからだ。
おそらく、コンビニで見た幟の「1DAY自動車保険」というのは、このような利用者を対象としたもの、なのだと思う。
そして一般的な損害保険代理店ではなく、コンビニがこのような商品を扱うこともまた、当然なのかもしれない。
レンタカーであれば、レンタカー会社の窓口で一緒に申し込めば済むが、カーシェアのような場合は、利用者が管理会社に登録をしていても、いつ利用するのか?ということは、決まっていないからだ。
だからと言って、利用者が「任意の自動車保険」に入らないというのは、万が一の場合を考えると大きなリスクだ。でも、カーシェア利用代金よりも高い保険料は、払いたくない・・・という、気持ちもあるだろう。
「自動車を所有するのではなく、利用するだけ」という、需要が増えてきたからこそ「1DAY自動車保険」という、商品もまた登場するコトになった、と考えれば当然のことだろう。