12月18日公開された、2つの映画の興行収入などについて、話題になっている。
話題となっている映画というのは、ご存じ「スターウォーズ」と「妖怪ウォッチ」だ。
「スターウォーズ」は、全世界で大ヒット中。
当然興行収入も、前作を大きく上回る勢いらしい。
その「スターウォーズ」よりもヒットしている映画が、「妖怪ウォッチ」だ。
この現象そのものは、日本に限定される状況のようなので、世界での興行収入で考えればスターウォーズの圧勝、ということになると思う。
今回の「スターウォーズ」が「妖怪ウォッチ」に負けた?理由として、様々な指摘がされている。
その多くが「妖怪ウォッチ」が、ファミリー客を獲得した、という指摘がある。
「スターウォーズ」そのものが、第一作が制作されてからすでに40年近くなっている。
その後シリーズ化され、数年おき~10年位の間隔で制作されてきているのだが、第一作を初回公開当時見た人の多くは、50代になっているはずだ。
それに比べ「妖怪ウォッチ」は、今現在テレビ放送もされており、小学生を中心に人気がある。
上記指摘の通り、親子連れの観客が中心だろう。
それだけの理由だろうか?
例えば、地方に行くと映画館ではなく「シネマコンプレックス」という形態で、映画を見るコトが多くなる。
その「シネマコンプレックス」の多くは、イオンモールなどに併設されていることが多い。
映画を見に行く!気満々で、映画を見に行くというよりも、イオンに買い物に行くついでに子供の一緒に「妖怪ウォッチ」を見る、というケースも案外多いのではないだろうか?
失礼な言い方だが、お父さんが子供の相手に「妖怪ウォッチ」を見ている間に、お母さんが買い物をしている・・・ということだ。
一方、同じ「シネマコンプレックス」で上映されているても、「スターウォーズ」の場合は、最初から「スターウォーズ」を目的として、シネマコンプレックスに来ているのではないだろうか?
海外の場合、日本のような「シネマコンプレックス」が一般的なのか?ということはわからないが、「映画を観る」ことそのものが、大人を対象とした造りとなっていて、子供が見に行きやすいという雰囲気ではないのでは?
もちろん一昨年大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」のように、世界的に大ヒットした映画はある。
ただ「映画を観る」ということそのものが、大人を対象としたモノだとすれば、日本のようなケースは珍しい現象なのではないだろうか?
そのような違いが興行収入や観客動員数に、反映されているのでは?という、気がしたのだ。