梅雨が明けた途端、猛暑が続いている。
一昨日、昨夜などは熱帯夜と、感じるほど蒸し暑い夜だった。
7月の中旬でこの暑さだ、これから本格的な夏を迎えるのかと思うと、既に夏バテとなりそうだ。
このような猛暑が続くと、熱中症などで倒れる方も急増する。
独居老人を抱える我が家は、実家の父の安否が心配な季節でもある。
そのような心配を少し軽減させてくれそうな「緊急連絡システム」が、実験的に行われるようだ。
朝日新聞:腕輪型端末で在宅医療患者を見守り 岐阜の病院など開発
腕時計のように、端末を身に付けることで在宅医療患者を見守る、というシステムのようだ。
このようなシステムの開発が急がれるのには、理由がある。
別名「2025年問題」といわれる問題だ。
2025年は、いわゆる団塊の世代の人たちの多くが、「後期高齢者」となる年なのだ。
厚労省も、その対応策を急いでいるはずなのだが、その中心となるのが「病院での看取り」ではなく、「自宅での看取り」の推進といわれている。
ご存じのように、今の日本人の多くは病院で亡くなっている。
くも膜下出血や脳梗塞などの「脳卒中」や、「心筋梗塞」のように、病院に救急搬送された時には、助からない状態の方も少なくないが、長期治療を繰り返し、亡くなる方も少なくない。
厚労省が考えているのは、この「長期治療を必要とする患者」を極力在宅医療へ切り替え、病院の病床数を確保しよう、ということだという。
随分前、病院のケースワーカーさんから伺った話だ。
もちろん、最近では「サービス付き高齢者住宅(通称「サ高住」)」のように、普段通りの生活をしながら、緊急時には病院の治療・入院が受けられるような高齢者向けの住宅(多くは賃貸のようだが)も、随分増えてはきているようだが、それだけでは難し部分もあると思う。
それが、我が家のような独居老人を抱えた、遠距離家族の存在だ。
そしてこのような「独居老人を抱えた遠距離家族」数は、想像以上に多いのでは?と、思っている(というより、実感をしている)。
それだけではなく、身よりの無い高齢者も、今後ますます増えていくだろう。
そのような社会的問題が、既に想像できる状況で、手をこまねいている場合ではない。
このような、身よりの無い独居者であっても、安心ができるケアシステムが必要な時代になっているのだ。
AIの活用などによって、これらの問題の一部でも解決ができるのであれば、それはとても喜ばしいことだと思うし、それが人の労力の軽減となれば、喜ばしいことだと思う。
個人的には、早くこのようなケアシステムが、現実化されることを願うばかりだ。