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女性マーケターから見た日々の出来事

海外のテレビ番組で、意外なことを知る

2019-03-05 19:42:06 | アラカルト

テレビの無い我が家だが、最近は民放各社による「見逃し配信サイト」などで、話題となっているテレビ番組を見ることができるようになった。
海外のテレビ番組が無料視聴できるサイトなどもあり、料理番組が好きな私は海外の料理番組のチェックをすることもある。
海外の料理番組を見ながら感じることは、使う食材の違いや調味料の使い方だ。
もちろん、日本の「醤油」や「みりん」などが、使われるのを見ると「日本の調味料も、随分グローバル化してきたな~」という、印象を受ける。
使い方も、かつてのような「醤油の海に、刺身や握りずしを付ける」というのではなく、ドレッシングやソースに使うようになってきている。
「もっと積極的に日本独自の調味料を、海外に売り出しても良いのでは?」と思うことも、度々ある。

先日見ていた「海外の料理番組」で、驚いたことがあった。
英国のBBCが制作をしている「ナイジェルのシンプルメニュー」という番組で、イギリスの田舎で「イノシシのバーガーを食べる」という、場面があったのだ。
ご存じの方も多いと思うのだが、欧州ではラムはもちろん、鹿やウサギといった「ジビエ料理」が数多くある。
街中の精肉店でも、鹿やウサギの肉を当たり前のように扱っている、という話は聞いたことがある。
だが、「イノシシ」に関しては、聞いたことが無かった。
むしろ「イノシシ」は、日本をはじめとするアジアに生息している動物、というイメージを勝手に持っていたのだ。

ところが、番組では「かつてはどこにでもいたイノシシだが、野生のイノシシを狩り過ぎていなくなってしまった」という説明があったのだ。
その「イノシシ」を、飼育している畜産農家を訪ね、「イノシシの肉のハンバーガーをつくる」というのが、番組の内容だった。
私がまず驚いたのは、上述したように「イノシシ」がイギリスにもいた、という点だ。
そして「狩り過ぎが原因で、野生のイノシシがいなくなった」という点にも、驚いたのだった。
「イギリス人は、そんなにイノシシの肉が好きなのか?」と。

イギリスでは、イノシシをわざわざ飼育をしているのに、今の日本は「害獣」として、駆除に躍起になっている。
番組で紹介していた「イノシシの畜産農家」さんは、ビールをつくったときの麦の残りかすを飼料として与えていたが、日本のイノシシはそれこそ野趣あふれる味が楽しめるのでは?とも、番組を見ながら思ったのだ。

今日本で「害獣駆除」の対象となっているイノシシが、イギリスでは希少な精肉として扱われている・・・なんとも世界は広く、食べ方にしても「牡丹鍋」以外の食べ方を欧州の料理から学べば、「ジビエ料理」そのものが、家庭でも楽しめるようになるのでは?という気がしたのだった。