- 既にご存じの方も多いと思う、ロシアで起きたドローンによる攻撃。
ロシア側は、ウクライナの関与を訴えているようだが、ウクライナ側はそれを否定している。
一部では、ロシアによる自作自演だったのでは?という、考えもあるようだ。
その真実は、まだまだ分からないままだが、このドローンによる攻撃というのは、ある意味衝撃的だった。
それは、ドローンを多目的用途で使うという機運が起き始めていた時に、軍事目的で使用されたからだ。
ドローンの軍事目的の使用、ということ自体は予想されていたとは思う。
思うのだが、「まさか!」というタイミングで使用されたからだ。
というのも、現在ドローンの活用については、「物流・災害時における状況確認(動画撮影を含む)・農薬散布」等が中心に考えられてきたからだ。
これらの使い方は、社会変化に対応したプラスイメージの使われ方だろう。
物流コストを下げるという点では、人から自動運搬などへシフトするような方向が再三言われている。
今の状況は、「安全に使用するための法整備」等だろう。
考えてみれば、技術革新によって社会は大きく変わり続けてきたし、おそらく変わり続けるだろう。
今回のロシアのクレムリンを攻撃したのはドローンだったが、「戦争」そのものも技術革新によって大きく様変わりした。
「湾岸戦争」が勃発したとき、ニュース映像で映し出された光景は、戦争そのものが遠隔によって起きるということだった。
かつてのように戦車が侵攻し、爆撃機が爆弾を投下するという映像ではなく、スカッドミサイルと呼ばれる長距離弾道ミサイルが遠隔地から照準を合わせ砲撃をしたからだ。
と同時にそれは、衛星情報戦の中で展開された戦争であった、と言っても良いかもしれない。
そう考えた時、今回のドローンによる攻撃は近い将来の戦争や紛争の姿と、考えても良いのかもしれない。
例えば、物流用のドローンが突然攻撃を仕掛けてくる、というようなコトだ。
あるいは、「ピーピング・トム」のように、盗撮する機会を狙い続けるということも考えられる。
かつてAIに様々なことを教えた結果として「ヒットラー万歳!」という趣旨のことを話し始めたため、実験を中止したという話題があった。
最近話題になっている、ChatGTを活用するコトでオリジナルな創造性が、勝手に侵害され、創造性が必要とされる人たちを脅かすのでは?と、指摘されていることも同じだろう。
欧州諸国では、既に見直し論が出てきているが、日本ではChatGTへの活用に積極的という点も、不安なところだ。
ただ一つはっきりしているのは、革新的な技術であっても、そのものを使う人が誤れば、人の大きな脅威となるということでもあるのだ。