日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

岸田政権は、故安倍元首相の看板を替えていただけ?

2023-12-10 22:09:09 | 徒然

自民党の「パーティー券裏金」についての報道が、止まらない。
「裏金づくりをしていた」として、毎日の様に新たな自民党の要職議員の名前が登場する。

この事件が発覚してから、ずっと言われてきたことだが、名前の上がる議員さん達は「安倍派」と呼ばれる、故安倍元首相が率いていた派閥の主要メンバーばかりだ。
しかも、現岸田政権では要職に就いている人物ばかりだ。
朝日新聞:松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ 世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃 

自民党そのものに興味が無かったということもあるかもしれないが、現在の岸田政権の要職に就いている議員さん達の所属が、安倍派であったということは知らなかった。
このような要職に、特定の派閥から人選をしていたということを考えると、岸田首相の考えが薄っすらと見えてくる気がする。
そして、十分な議論をしたとはいえない故安倍元首相の国葬を、押し切った背景もまた見えてくる気がする。

岸田首相は「故安倍元首相」の、「一強政治を踏襲したかったのでは?」ということだ。
色々な考えを持っている方がいることは十分承知の上でいうなら、故安倍元首相の政治手法は強引なところがあった。
特に、ご自身がかかわる問題になると、権力を用いて「強制終了」させるような、剛腕さを見せるところがあったように思う。
その「剛腕さ」に、岸田首相はあやかりたかったのでは?ということなのだ。

残念ながら岸田首相は、その剛腕さを発揮できたのは故安倍元首相の国葬位で、昨年あたりから続く経済政策は「財務省の意向を反映している」とすら言われており、今年になってから「増税メガネ」なる、ありがたくなさそうなニックネームまでついてしまった。
勿論この「増税政策」も、「財務省の言いなり」という指摘が、されているのはご存じの通りだ。

いうなれば「政治家としての実力」について、岸田首相自身「総理、首相になっては見たが、自信そのものは無かったのでは?」という、気がするのだ。
だからこそ、安倍派の実力者(と思しき人物)を積極的に、党や内閣の要職に就かせることで、自分に対する自民党内の安定を図ったのでは?ということなのだ。

しかし、岸田首相のもう一つの一面が今回のコトで分かったことがある。
それは「自分にメリットがない」とわかると、サッサと切る、という冷たい一面だ。
合理的とか情が無いというよりも、「自己益に繋がらない」と判断すると、自己保身の為にその関係を容赦なく断つことに迷いがない、ということだ。
そのような見方で岸田首相を見ると、故安倍元首相とは違う「傲慢さ」のようなモノを感じてしまうのだ。

今後、この「自民党安倍派のパーティー券裏金」は、どのように発展していくのかは、わからない。
ただ一つ感じることは、岸田首相は「安倍さんの看板を自分の名前に架け替えたけど、ヤバイから捨てた」ということだ。