Huffpostをチェックしていたら、「ソーシャルビジネス」についての記事があった。
Huffpost:ビジネスの土俵が、私たちを”悪人”のようにする。では、どうすれば?ソーシャルビジネスの先駆者が語る「構造の変え方」
まず、多くのビジネスパーソンにとって「ソーシャルビジネスと利益を生み出すビジネス」は、基本的な考え方が違うのでは?という、思い込みを持っていると思う。
「思い込み」という表現をしたのは、マネージメントの父と言われている、PFドラッカーが残した数多くの著書の中で「非営利団体」の在り方について「非営利団体だからこそ、利益を追求すべきである」という趣旨のことを書いている。
そもそも「ソーシャルビジネス」と「一般的なビジネス」との違いは、組織や運営方法などが主な違いなど無いのでは?
ドラッカーの言う「非営利団体だからこそ、利益を追求すべき」という意味は、「継続して団体の事業を行う為には、自立した収益を上げる事で自由な活動を社会に対して行うことができる」という、考えがあるからだ。
非営利団体であっても一般的な企業であっても、「事業を継続させる」という点では変わらない、という指摘をされているのだ。
ネーミングを「ソーシャルビジネス」という企業化をすることで、より事業を継続させやすい環境だけではなく、社会の弱者に対する「何等かの経済還元」をしやすくなる、ということがあるからだと考えている。
では、「一般的な企業」と「ソーシャルビジネス」の違いとなるモノは何か?と、考えればそれは事業の目的の中に「社会的ハンディのある人」に対してどのように考えているのか?という点を企業理念の中にどのように取り入れているのか?という点なのでは?と、考えている。
「一般的な企業」の企業理念の中にも「社会に貢献する」という趣旨の内容が、書かれていることが多い。
当たり前すぎて、見落としがちな「社会に貢献する」ということだが、その貢献するという目的には「自社の商品やサービスを社会に提供するコトで、豊かな社会づくりに貢献する」という意味だろう。
今でも、「社会的弱者が、自由に生きやすい社会なのか?」と問われると、自信のある答えができる人は少ないのではないだろうか?
「ソーシャルビジネス」が今注目されているのは、そのような「社会的弱者」と呼ばれる人たちにも事業に参加してもらったりしながら、企業活動をしていく、というビジョンがあるということだろう。
もう一つ注目したい点は、このような「ソーシャルビジネス」に積極的なのは、30代を中心をした若い世代である、という点だ。
彼らは、バブル経済が崩壊した後に生まれたため、日本が高度成長していた時代を知らない世代だ。
逆に言えば、日本が経済低迷している経済状態しか知らない世代、ということになる。
以前であれば、「経済が豊になる飢え」のようなものがある、と考えがちだが、社会が成熟しネットなどで世界と繋がる情報化社会によって「経済が豊かになる飢え」ではなく、「利他的な社会的豊かさ」を求めるようなことを「起業したい」という認識が広がりつつあるのでは?という、ことなのだ。
そのことに気づいた若い世代を、親世代となる「現役シニア」たちが支えるような社会的関係や組織作りが、必要な気がしている。
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