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東京都知事選を考える

2024-06-13 15:24:29 | 徒然

一昨日になるのだろうか?任期満了に伴う東京都知事選の立候補の締め切られた。
大方の予想通は、立憲民主党から離党した蓮舫さんと、現職の小池都知事の一騎打ち、ということらしいのだが、どうやら過去最多の立候補者となったようだ。
朝日新聞:都知事選ポスター、貼る場所は足りる?立候補は過去最多の可能性 

確かに、都知事選の話題が出始めた頃から、様々な人の名前が取り上げられてきた。
例えば、安芸高田市市長だった石丸伸二氏は、市長を辞めての出馬だ。
安芸高田市の市長となられた時、市議会と相当激しいバトルを繰り広げた、という印象がある方だ。
他にも、台湾のデジタル担当大臣を委任されていた、オードリー・タン氏の強い勧めがあったと言われる「天才AIエンジニアでSF作家」の安野貴博氏も出馬することを表明していた。
他の自治体からすると、若くて勢いがあり、様々な才を持つ立候補者がいるだけでも、うらやましいと感じる(のは、私だけだろうか?)。

このような状況の中で、小池さんが最後に立候補を表明した、というのは(言葉が悪いが)一種の「後だしジャンケン」のような、印象を持ってしまった。
実はこのような手法で、選挙戦を戦ったのは小池さんだけではない。
故石原元都知事も、立候補締め切りギリギリでの出馬表明をされていたように記憶している。
元々東京都知事選は、立候補者が乱立することが多いので、その情勢を見ての出馬と言われていた。
おそらく、小池さんも同様の考えだったのでは?という印象だ。
だからこそ、小池さんは組織票に強い自民党と公明党からの推薦を得たのだろう。
組織票を持たない立候補者が乱立すればするほど、強い組織票を持つ立候補者の方が、選挙では有利だからだ。

しかし、ここにきて小池さんに逆風が吹き始めているのでは?という気がしている。
それは「環境」という言葉をキーワードに、これまでの選挙戦を戦ってきた感のある小池さんが、実は東京都内で行われている大規模な開発に関与しているのでは?ということが言われ始めているからだ。
直接的関与というよりも、「開発の承認をした」という方が、適切なのかもしれない。
しかも、これらの開発に関わる企業が特定の企業に限定されている、とすれば、その特定企業との関係を疑う有権者も出てくる。
その一つが、神宮外苑の木々を伐採し、マンション建設であったり、築地市場跡地の開発なのだ。

昨日エントリをした「ジェンダーギャップ」という視点で考えれば、女性が東京という「日本の中心地」の首長となることは、良いことだと言えるかもしれない。
しかし「権力を手にした者」が、自分の利を求める様になれば、ジェンダー云々ではなく退場を求めることも必要だろう。
著名人だから、社会的信頼度があるのではない。
大切なことは「自分たちの住む街をどうやって良くしていくのか?」というビジョンと意志の強さがあるのか?ということだと思う。
どうか、今回の都知事選では「誰がやっても同じなら、社会的信頼の有りそうな著名人に…」という選択ではなく、「自分ごととして、社会的問題をとらえることができ、その為のビジョンと意志を持つ人」を、選んで欲しい。
何故なら、「日本の顔・東京」首長選びは、「日本のイメージ」に繋がり、都民以外は選択する術がないからだ。






 



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