「アパレルの勝ち組」のように言われている、ユニクロの元気がないらしい。
中日新聞:ユニクロ値上げ後遺症、脱却遠く 3月客数減
今日、繁華街へ出かける用事があり、名古屋で一番の大型店舗のユニクロにも立ち寄ってみたのだが、週末・金曜日~週明け・月曜日までの「特別価格期間中」だと、言うのに確かにお客さんの数が少ない。
平日、しかも月曜日の昼~夕方という時間ではあったのだが、街中は春休み中の学生と思しき若者の姿を数多く見かけた。
近くにあるLOFTにも行ってみたのだが、LOFTは賑わっている。
どうやら、ユニクロには行かなくてもLOFTには行く、という若者が多かった、ということのようだ。
確かに、ユニクロとLOFTでは扱っている商品そのものが違うため、同じように見ることはできない。
ただ、人の流れとしてLOFTからユニクロへと人が流れていない、ということが気になったのだ。
もう一つ気になったことは、街中で頻繁に聞こえる「中国語」が、ユニクロ店内では聞かれないのだ。
中国人観光客にとって、ユニクロでの買い物が魅力の少ないモノなのか?と、思ってしまうほどだった。
というのも、「爆買い」が話題になった昨年あたりは、ユニクロの店内でも頻繁に「中国語」を聞いたからだ。
もしかしたら、ユニクロが考える客層と実際の客層のミスマッチが、起きているのでは?という気がするのだ。
ご存じのとおり、昨年秋ユニクロはルメールとのコラボ商品を出し、話題になった。
ルメールとのコラボは昨年秋・冬シーズンと今年の春・夏シーズンで、終了ということが決まっていることから、シーズン当初は人気が高かったようだが、オンシーズンになった今は「新価格」として、実質の値下げをしている。
値下げた価格を見ると、決して高いとは思わないのだが、シーズン当初に購入した人達から、フォロワーと呼ばれる「後追い」をする購入者がなかなか出ていないのでは?という気がしている。
SNSの「フォロワー」という意味ではなく、いわゆる「流行やブームに乗る人たち」のことだ。
フォロワーと呼ばれる人たちがいないと、流行やブームは起きてこない。
ファッションの先頭を走る一握りの人達だけの話題で終わってしまっては、ユニクロが今回コラボの相手として起用したルメールの効果はあまりなかった、ということになってしまう。
なぜなら、ユニクロがファストファッションだからだ。
ファストファッションである限り、その時々の流行に乗った商品を短期的に作り出していく必要がある。
いわば「消費するファッション」だからだ。
その「消費するファッション」に、ユニクロの主な客層であったファミリー層や若年層、そして「爆買い」の中国人観光客が、興味を示さなくなりつつあるのでは?ということなのだ。
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